お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

富士宮の豊かな自然と あたたかい人々に囲まれて

後藤和憲さん
香緒里さん
治樹くん(7歳)
信吾くん(5歳)
佑志くん(1歳)

山形で生まれ育った私たち夫婦、趣味のクライミングを通して出会いました。
結婚後は3人の子宝に恵まれて5人家族に。
住まいは、山形から舞鶴(京都)、横浜へと移り、今は富士宮市民です。

豊かな自然の中でのゆったりとした暮らし。
長年憧れていた薪ストーブのある生活です。
自宅は過疎地域にありますが、子どもは少ないながらも友だちがいて、
あたたかい近所の方とはみな顔見知り。
ひと昔前の「みんなで子育て」ができる、ありがたい環境だと思えます。

住まいや仕事を変えるのは、簡単なことではありません。
幼稚園や病院探し、移動手段は車か公共交通かなどその土地のライフスタイルに慣れること。
人間関係もゼロからなので、引越にかかる労力は計り知れません。

でもこれからの時代、フットワークの軽さは大事なこと。
家族の成長に合わせての変化、自然災害や今回のコロナのような、
予測できない社会の変化もあるはずなので、
その時々でベストな選択へ切り替えられたらいいなと思っています。

子どもたちに必要な力は何か…。
どんな時代であろうと、自分をよく理解し、
自分らしく幸せに生きていく選択ができるように育っていってほしい。
そのために、今は自然の中でのびのびと遊び、
自らの興味に没頭し、探求してくれたらいいなと思います。
予測不能な未知の生物ともいえる3人の息子たち。
彼らの未来が少しでも明るいものでありますように。

話・後藤香緒里さん
撮影場所・陣馬の滝(富士宮市)

【表紙の撮影を終えて】

真冬とは思えないほど暖かい日で、陣馬の滝で水遊びを始める後藤家の子どもたち。
「季節感を撮るのはやめて、『楽しい』を撮ろうと教えてくれた、
気持ちのいい撮影でした」と佐々木カメラマン。
「撮影を一番楽しみにしていたのは私です。
自由過ぎる子どもたちにおつきあいいただきありがとうございました」と母・香緒里さん。
撮影のためなら冷たい水の中にも靴で入っていく佐々木さんの、
カメラマン魂を見せつけられた撮影でした。(田村)

お母さん業界新聞静岡版2021年2月号 日日是母日