お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

日本とイスラムの架け橋に/パパスタイル/大阪版

パパスタイル/日本とイスラムの架け橋に
(ゾルカナイン ビン ハサンバセリ/河内長野市)
ジャパンダアワセンター


アッサラームアライクム!
私はマレーシア人のゾルカナインです。
日本人の妻と、3人の息子がいます。
日系企業に勤め、長男が小学3年生になるまでの10年間は
マレーシアで暮らし、その後日本に移住。
河内長野市に暮らして12年になります。
今は「多様性と調和」をテーマに「イスラム」を
日本人にわかりやすく正しく伝える活動をしています。
たぶん日本で一番勘違いされているだろう「イスラム」。
テロのイメージが強く、怖いイメージを持たれているかも
しれませんが、イスラムとは、「生き方」のこと。
多数の要素が集まってまとまりを持ったシステムです。
日本では情報が少なく、モスクや礼拝所もわずか
気軽に学ぶ場所もなかなかありません。
そんな環境で、第2世代ムスリムである子どもたちが
イスラムを実践していくのは難しい。
孫たちの世代になったらどうなるのか
私にはそのことがとても心配でした。
そこで、21年間勤めた会社を辞め
2020年大阪市住吉区にムスリムと日本人が交流できる
場として「ジャパンダアワセンター」を立ち上げました。
「ダアワ」とはアラビア語で、イスラムを正しく伝えるという意味です。
多くの日本人の方に気軽にお越しいただきたいと思い
世界初の和風デザイン礼拝所を設計しました。
日本語で学べるように日本で発行されているイスラム関連の
書籍をたくさん集めた図書ルームも備えています。
お近くにお越しの際はぜひ一度訪れてみてください。
現在は、息子を含む多くの日本人学生がセンターを訪れ
国際交流を学ぶインターンに参加しています。
彼らにはイベントや講座などを企画、運営し
外国人やムスリムと交流する経験を通じて
「多様性と調和ある社会の実現のために考えて行動できる人」
になってもらいたい、そう願っています。

(お母さん業界新聞大阪版2021年2月号掲載)