お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

母の想いで前開き子ども服を開発

mae-a-key 岡部香織さん

横浜市在住の岡部香織さんが重い心臓病を患う息子さんを出産したのは5年前。

NICUから退院後も毎日通院する中で、かぶりのシャツは治療時に不便なことを実感。医療ケア児にもかわいくて脱ぎ着がしやすい服を、とデザイン。脇から袖下までのスナップを全開し、一枚布にできる前開き子ども服mae-a-key を考案した。

以前は宝石店の店長としてブライダルジュエリーを扱い、ワクワクキラキラした毎日を送っていた岡部さん。「病気があることを知ったのは妊娠中。全ベクトルを息子に向けた」と、当時を振り返る。

息子さんの病気は落ち着いているが、成長とともに障害が発覚。

すべてを享受する母親でいなければいけないような気がして、SNSではポジティブな発信を心がけている。

もちろん、しんどいときもある。でも、この服を必要としている方たちに届ける喜びができた今は、前向きになれるのだという。

「主人の後押しも大きく、心強い存在。息子が広げてくれるご縁を大切に、医療ケア児を抱えるお母さんの心に寄り添いたい」と岡部さん。 「実際に服を手にとってもらいたいので、マルシェで販売できたらうれしいな」夢を語るその表情は、明るく輝いていた。

(お母さん業界新聞横浜版11月号 MJレポートより   MJ プロ・田端真紀)

mae-a-key
https://maeakey.theshop.jp/

 

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植地宏美
お母さん大学横浜支局。 お母さん業界新聞横浜版編集長(2019.10〜2021.12)。 長女21歳、長男17歳、次男15歳。 お母さん大学をものすごく、楽しんでいます。 結果、 お母さんをものすごく、楽しんでいます。