お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

【卒母・特集②】卒母といえるのか判断はわが子に委ねる

1男2女を育てて32年。それぞれ一人暮らしを始めると宣言したとき、子の親離れを感じた。

長男が中1のときのこと。2週間のオーストラリアホームステイから帰宅し、「親元から離れて過ごすのってこんなに楽しいんだって思った」と話したとき、大人としての道を歩み始めるのかなと感じた。

大学受験の前には「家から通える大学でも、一人暮らしをするから」と言われた。

子どもは一人で決断し行動し始めると不安を抱く。不安を自信につなげるには背中を押してあげ続けること。それが親の役目。いつの間にか、後ろを振り返らずに前へ進み、大人になっていくのだろう。

親子の関係は一生変わらないけれど、大人としてお互いに相談し合ったり頼ったりすることは、一生続くんだろうなと思う。そんな親子関係で、私は「卒母」といえるのか、それも、わが子たちが判断してくれるだろう。

(長塚かおる)

(お母さん業界新聞1712/特集 卒母)