お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

ずっと借り続けた絵本

幼稚園では週1回、絵本のお部屋にある絵本を何冊か借りることができた。

借りた日と題名を冊子に書く。

要領のいい親子は毎回違うものをたくさん借りてちゃんと返して、の繰り返し。

なのにうちの息子はこの絵本しか借りようとしなかった。

その時は何を借りようか、考えるのがじゃまくさいから、と思っていたし

たった一冊、それも同じのばかりで母としてちょっと恥ずかしかった。

「そんなに好きなら買ってあげようか?」と聞いても

「いらん」だったし。

卒園して小学校に行ったある日

「お母さん、あの絵本ほしい」と言い出した。

「やっぱり欲しかったんか」と素直に言ってきた息子が可愛くて

すぐ買ってあげた。

でもその後、いろいろ考えてみると

息子はこの絵本を他の誰にも渡したくなかったのかもしれない。

自分が借り続けることである意味守ったのかもしれない。

息子なりの愛情表現だったのかもしれない。

あまり自分の気持ちをうまく言わない子だったし

ずっと聞きそびれたままなので

今でも私の想像だけれど。

 

「これはのみのぴこ」谷川俊太郎・作 和田誠・絵

サンリード1979年

 

6件のコメント

谷川さんらしいな・・・
私は読んだことないですけど、のみに名前を付けるなんてそれだけで興味津々です。
のみで思い出すのは猫にいたでっかいのみ。
目の敵にしてつぶしたあの頃ですが、実はプチというつぶしたときの音が快感でした。
今時はそんなことをする人なんかいないよな~と思いながら・・・

これは のみのぴこがすんでいるねこの〇〇…と続きますね(笑)
ねこの名前は忘れちゃった(笑)
みけだった??
家にはない絵本だったので、保育園の読み聞かせか小学校の図書室で借りたんだったかな。
すぐ終わるし、面白くて何度も読み返した記憶があります♫

誰かの大切になっている絵本、読みたくなりました。息子に読んでみます。
昨日から「谷川俊太郎の33の質問」を主人とやりながら遊んでます。会話遊び出来て楽しいです。谷川ワールド深いですね。

ぜひぜひ!
谷川さんはもちろん、詩っていいですよね。
きれいなことばやそぎ落とされたことばに
はっとします。
ご主人も本がお好きなら
この絵本をぜひ読んでもらってください。
肺活量いります(笑)

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宇賀佐智子
大阪の宇賀佐智子です。30歳長男・27歳長女の母。大阪エリア版編集長を2018年から4年間務めました。子育てが楽しくなる大阪、誰もが子どもたちの未来を考える大阪、美味しい楽しい大阪を目指します♪