お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

お父さん業界新聞コーナー

『うんこ!』『おてて絵本』などでおなじみの絵本作家サトシンさんは3児のパパ。30数年前は専業主夫をしていたとのこと。当時のエピソードを聞いてみました。

突然だった辞職の申し出
バブル期当時は会社勤めのコピーライターだったんだけど、子どもが生まれた際、夫婦で新潟からの上京で頼るジジババもおらず、看護師のカミサンが出産・育児休業を取得。子育ては全面的にお任せに。
育児休業明け、「仕事復帰したら? オレは家でもできる仕事だし」と冗談で言ったところ、「じゃあ辞めて!」と孤独な育児はかなりのストレスだったようで大爆発。「え~…じゃあ辞めるわ」と翌日、会社に辞めることを伝え、すったもんだあったけど、夫婦逆転の「専業主夫」になったんだよね。

育児はシミュレーションゲーム
初めて専業主夫になってはみたものの、離乳食をつくっても長女はまるで食べないんだ。味つけなのか何なのか、まるでわかんなくて。ある時、娘のスプーンで自分で食べてハッとした。かわいいんだけど厚みがあって口当たりが良くないんだ。これかと思い、スプーンを変えたらバクバク状態。大発見~!
そのへんからかな、ゲーム好きだった
オレは「子育てって、ゲームどころじゃない、攻略しがいのあるシミュレーションゲームだわ!」と思うことにし、
そこから家事も育児もどんどんオモロ
くなっていった気がする。

仕事ばかりじゃもったいない
やがて育児をしつつフリーのコピーライターに。そして今は、絵本作家になっているわけだけど、家事や育児に関わっていたことが、絵本にも大きく役立っていると思う。
『おてて絵本』もその時期わが家でやってたお話ごっこ。子どもとの関わりが人生に彩りを与え、絵本創作のベースにもなっている。
お父さんも仕事ばかりじゃもったいない。子育てならではのオモシロ体験、ばんばん味わってほしいね。と、これはオレからパパたちに向けてのメッセージだよ。
新刊刊行を目前に、合間をぬってのお話、ありがとうございました!
(取材/藤吉信仁)

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