お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

お母さんにしてくれてありがとう

お母さん歴3年半。
息子のおかげで、私はこれまでの人生の中で最高に楽しく
幸せな毎日を過ごしています。
彼の喜ぶ顔が見たくて、その笑顔が見られるだけで幸せです。
まるで恋人みたいですが。

息子に出会う前、私は命の終わりの瞬間に2回立ち会いました。
父と愛犬です。身体から魂が抜ける瞬間を目の当たりにし、
『命の終わりから生きることを学びなさい』と教えてもらった気がします。

思い返せば、息子がお腹に来てから、この小さな命を守ることに必死でした。
命の尊さを伝えたい。ゆくゆくはこの愛情を周りのすべてに注げるようになりますように。

きっと、自分が大切に守られていると感じることで、
自然に伝わるものかなと思っています。
それは人だけでなく、命あるものすべてに感謝と思いやりをもってと願うのですが…。

小さい虫は握ったり踏んだり、草花は引っこ抜いたり、とそんな3歳です。
甘えん坊でいつも「ママ抱っこ」。
でも今、少しずつ私の手を離れるようになりました。

いつかは離れていく手。離さなければならない手。
その手をいつまでも握っていたいと思うのは、私のワガママでしょうか。

息子へ―――
あなたはこれからいろんな世界を見て、たくさんの素敵な縁に囲まれ羽ばたいていく。
でも忘れないで、あなたには帰る場所があるということを。
私をあなたのお母さんにしてくれてありがとう。
これからもずっと、あなたのお母さんでいさせてください。 

(床嶋由樹)

(お母さん業界新聞ちっご版Vol.58 2019年12月号 1面 おっかしゃんリレー)