お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

自宅で家族と迎えた、6度目のお産

麻の実助産所の土屋麻由美さんと家族全員で

 里帰り、クリニック、市民病院や助産院と、さまざまな場所での出産を経て、6度目にして初めて自宅での出産を決意。出産する場所で、お産がこんなにも違うものなのかと驚きました。

自宅出産にした理由は2つ。1つ目は、上の子たちを家に残しての入院が考えられなかったから。2つ目は、「自分もこうして生まれてきたんだ」という出産の奇跡を、子どもたちに五感で感じとってほしかったからです。とはいえ、高齢出産で、体力的な不安はありました。

そんな私に、産前から産後まで寄り添い、伴走してくれたのが、麻の実助産所(東京都練馬区)の土屋麻由美さんでした。健診のたびにお産のこと、身体との向き合い方などを教わりました。身体のケアはもちろん、子どもたちにも積極的に接してくれ、「この方なら大丈夫」という信頼が、安心できるお産につながりました。

出産当日も陣痛を感じつつ、家事をしたり子どもと遊んだり。辛い時は土屋さんがサポートしてくれ、いつものように過ごせました。病院だったら、静かな部屋で不安なまま一人痛みに耐えていたことでしょう。

皆がいてくれる安心感、日常の風景の中で大切な人たちに寄り添われ、赤ちゃんが生まれてこようとする力を心身で味わったお産でした。

直前まで隣で笑っていた下の子も、赤ちゃんが生まれた瞬間は真剣な顔つきに変わったのを覚えています。

体は疲れているのに眠れなかった今までとは違い、産後は自宅で皆の賑やかな声を聞いて、安心してゆっくり休めました。

当たり前のわが家の日常に、新たな命をみんなで迎えることができた、本当に幸せなお産でした。

産婦・村松佳子

お母さん業界新聞 7月号 お産処