産婦人科外来で働いている私
外国人の方の帝王切開の際やお産で出産の際には通訳もかねて
お産に参加させていただくことがある
産声があがるその瞬間まで命がけの必死のお母さん
それはどのお産もそうだ
それでも産み出そうとするお母さんの顔、ご家族の顔、スタッフの姿
そのときまでの空気と、
あかちゃんが生まれた後、最初の産声が聞こえた後の世界の色は
一変する
世界で一番美しい音、亡くなった院長先生はいつもそう話されていた。
おぎゃあ、おぎゃあ!一生懸命私たちにつたえてくれる
うまれたよ!って
まぶしいよ!なのか
みんなそれぞれ違う声
泣いている声なのに
みんなが喜ぶうれしい産声
あかちゃんはどんな気持ちなんだろう
あかちゃんだって
おなかすいた
ねむたい
おしりが気持ち悪い
だけじゃないもんね
「うまれるってすごい」
まだ思い通りにならないからだと
新しい世界で
どんな気持ちなのか

(28年前、4590gの巨大児を産んでほっとしている
私、この後大きな双子とさらなる巨大児を授かるとは思わなかった・・・)
あかちゃんの心が知りたい!
いつも胎児の赤ちゃんと向き合う仕事で、
産まれたあかちゃんもすぐは言葉を話せないからね、
そんなことを娘と話す
私はもう話せるけど、でもお母さんに話せないこともあるよ
お母さん!私の話も聞いてね!わたしを見てちょうだいね!って。
私はお母さんのことを考えているよ!
あかちゃんだけじゃない
毎日世界で一番新しい自分を伝えてくれている
あかちゃんの時ほど変化はなくなっても
一生懸命泣いてしらせてくれることはないけれど
伝えてくれているんだな、こどもって。
忙しさに追われて思春期×更年期でバトルした後、
たいせつなことをちゃんと伝えてくれた娘
あかちゃんだけじゃなくて
子どもたちが自分の足で歩み始めていくそれまでに
あの日の
あの産声を 美しい音を
子どもたちは
違う形で毎日奏で続けてくれている
それがどんなにすごいことなのか
15歳になった娘との今日の日も
もーおかあさん!の声も
なんと美しい音なのだろう

































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