お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

育児と支援

育児環境ががらりと変わって旧世代と新世代の模索があちらこちらで始まっています。

その世代が今祖母になった私の世代だと思うのですが、農村社会から働き手が都会へ流出し核家族化が急激に進み、子育てが知り合いのいないところからスタートでした。

育児雑誌、近所で何とか見つけた気の合うお母さんとの出会いはラッキーです。

会社人間になってしまっている夫を頼ることはできないのだと孤軍奮闘が始まります。

核家族、専業主婦時代の問題はすでに出ていたらしく、社会教育として家庭教育学級という存在を知り、そこで幼い子を預けたり手元で一緒に講演会に参加したりという機会を得て、私は子育て環境が狭まっているのかを知りました。

すでに私達の子育て環境は問題を孕んでいたのです。

その問題を感じたのも学ぶ環境があったからこそだとも言えます。

自分たちでサークル活動をしたり、家庭教育学級で年間プログラムを作成したりして

何を学びにしていくのかを話し合ったりする機会がまだあったのですが、それもやはり

少数派だなという実感を残念ながら感じていました。

そんな面倒なことは避けたい、そんなことよりパートで稼ぐ方がましだという兼業主婦が増加していき、PTA問題も相も変わらずやりたくないムード満載。

一体子どもの教育を大人たちはどうしていこうというのだろう・・・とモヤモヤした気分で自分と社会に向き合うことが多かったことを思い出します。

いじめ、不登校、非行問題はセットになって新聞をにぎわせたり、他人ごとではない時代に突入していることを親や教師も感じながら・・・

あの頃の子どもが今親になりました。

少子化が進んだ結果が更に問題を複雑化させています。

行政は家庭教育学級を自分たちで運営させることが困難になり始めていることを知り

子育て支援という形で政策を推し進めて来たようです。

行政主導型になりすぎるとどうなるかの問題が出たからでしょう。

お母さん大学の学長である藤本さんは「お母さんは支援される人ではない・・・」というメッセージを出され始めたのですから。

受動的なお母さんは依存的になりやすいでしょうし、そこを能動的なお母さんになるように行動を起こすことをメッセージに込められました。

我が子が先生・・・このメッセージに込められた思いにすぐにピンと来るお母さんは少ないはずですが、お母さん大学で学びながら琴線に触れるお母さんが出てくると見えなかったものが見えるようになるのです。

保育現場では親の相談にはのらないというところも出てきているようです。

それがなぜなのかは推測するしかないので書きませんが、それだけ子育て環境が決していい方向に向かっているとは思えなくて残念に思います。

だからこそ、お母さん大学の居場所を見つけたお母さんはそのチャンスを生かして

仲間を見つけ能動的な学び方で育児が楽しくなるようにしてくださいね。

4件のコメント

今、本当に難しい時代だと実感しています。
地方都市だったためか、祖父母近居か同居の家庭が多く、また専業でも兼業でも著しい違いが目立たなかったように思います。親が忙しくても祖父母がそこを埋めてくれていたのだと思います。
課題は本当にたくさんありますが、特に、最近は睡眠についての本や番組が増えたからか、子どもには子どもに合った規則正しい生活を!というのが難しい家庭が増えていることが10年後どうなるのか気がかりです。
夜働かなければいけない家庭の子どもをサポートする仕組みがもっと必要かなと感じています。
支援されるだけの立場ではなく能動的に、という意味を記事を書くうちなんとなくつかめてきました。
必要なときには支援や助け合いを利用し、それ以外では自分とそのまわりのお母さん・その子ども・地域に根付いた活動ができたらと改めて思いました。

悩ましい問題が増えていることを実感しています。
慣れ親しむ電子通信機器などに囲まれた中での日常生活の問題は、親が知らない世界にいとも簡単に入る子ども達です。
親の学びがそこに追いつけない人もたくさんいるのだと思います。
知識と知恵を身に着けて子どもと向き合う子育てになってほしいなと思いながら記事を書きました。

能動的に!
ここだけ浮き出て見えました(笑)
私、今は結構受け身なんですよねー。
前かなり能動的且つ積極的すぎたので、ギラギラ太陽だった気がします。
ホッと暖かな包み込む太陽を目指して、自分の気質と向き合って今に至ります。
今は静と動のバランスを考え、ちょうどいい塩梅を感じてますが、私が静を望んでも、周りが動にしてしまうエネルギーの中にいます(笑)
継続して動かなきゃいけない状態も、自発的に起こるんだなと実感中です(笑)

聖子さん
わたしだって能動的と偉そうなことを言っていますが、自分にできる中での能動を言いたいのです。
そこはインプットする時期があってこそのアウトプットというバランスですからね。
中身が空っぽなのに動いていても空回りする羽目にもなりますから。
ためるだけでは腐ってしまうから、入れ替えをしていくのが大事かな。(笑)

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池田美智子
読書が好き、人間が好き、孤独も大事、真善美を考える日々。 旅をすると予習復習で楽しさががらりと変わることを実感し、 70歳になると、努力することの必要性を日増しに実感し、 やる気元気の素を探すようになりました。 今のところその素は、お母さん大学と学びの研修と訓練です。 令和元年、初孫誕生でパワー再燃中