私には、時々女神が舞い降りる。

『お食事よりも遊びたい!』
自己主張がどんどん強くなってきた娘。
食事はいつも闘い…
途方に暮れている私に、ニコニコと抱っこをされに来る1歳。
好奇心旺盛な娘の気持ちや、
食事を楽しくしてあげたい自分と、
後の片付けを考えたり、
椅子から飛び出したり、スプーンを投げるのを防いで、
どうせなら片付けも簡単にしたい自分と…
ついイライラしてしまう。
どうしてもっと寄り添えないんだろう。
いや、毎日これじゃあ私だって疲れる…
そんなことを何日も思い続けて。
食事の時間が億劫にもなってきた。
そんな今日。ふと、女神が舞い降りた。
なぜか、娘がどんなに食べ散らかしても、
次にスゴいことをやるなと、予感がしても。
『そうか、そうしたかったのね。』
『うんうん、やってごらん、1歳だもんね。』
と、まるで別人のような自分。
娘も、脇目も振らずに夢中でご飯を食べ、
ぐちゃぐちゃになったテーブル周りを私がぞうきんがけする間、
満足したように、今度はひとり遊びに走る。
あぁ、これだよ、こうやって食事をさせたかった…
私も、満足感なのか、片付けるのも億劫じゃなかった。
(これでもかと言うほど、ぞうきんがけしましたが。笑)
危ないものを触り、オモチャじゃないものを選んだように手に取り、
一人、家中が針のむしろのように、娘を追い回していたこの頃。
そんな毎日で疲れていた私。
疲れきったら、何かが吹っ切れて、
娘の心と通じたような気がした。
もしくは、ずっとそばでもう一人の私が見ていて
そっとアドバイスしてくれたような。
すごく不思議な夕方でした。
でもこの女神は、たまぁ~にしか現れない。
『明日からは、自分で頑張れ』と、言われている気がする。
明日もきっとイライラ。
同じように途方に暮れている。
でも今日の私は頑張れたこと、ちゃんと覚えておこう。