お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

児相所長考案が参考になる

日本人は昔から対話がなされてこなかったことをいろんな場面で感じてきたこと。

封建社会から戦後民主主義の世界へ放り込まれながら、対話の世界の必要性を感じたエリートたちが海外留学を経て日本に持ち込むことが続いて何年経つのだろう・・・

心理、社会学という分野が急激に発言権を持つようになったのも世界と日本の関係からでもあるのだろう。

最近は急激に進む教育改革にあって、家族、地域、学校の世界での改革もどれほど進んでいるのだろうかと関心を持っていたところにこの記事が出た。

子どもとの対話をスムーズに進めるための「機中八策」を考案された渡辺氏。

ほ…褒める。ま…待つ。れ…練習する。か…代わりにする行動を支持する。が…環境づくり(いつも、近づいて、穏やかに、静かな)。や・・・約束。き…気持ちに理解を示す。を…落ち着く。

反対に子どもが委縮してしまう伝わりにくい対応は

ひ…否定形。ど…怒鳴る・たたく。い…嫌味。お・・・脅す。と…問う・聞く・考えさせる。ぎ…疑問形。ば…罰を与える。なし…なじる。

八策のうち「環境づくり」は、いつも(常に)近づいて穏やかに、静かなという「いちおし」が大切で、例えば子どもが宿題もせずテレビを見ているようなときに、「いちおし」環境を作るように心がけその上で「テレビをみたいよね」という理解を示し、「でもまずは宿題をしてほしい」という代わりの行動を提示し子どもがうなずいたら「お願いね」と約束させ、「学校から帰ってきたら何をするの」と尋ねて反復(練習)させて、できた時に褒める。そうすることで子どもは親がやってほしい事を理解する。

渡辺氏は虐待する保護者に一定の傾向があることに気がついたのは、虐待を自覚しており、多くが「本当はこんなことしたくなかった」と後悔し「明るく楽しい家族を築きたい」と願っていること。

60年代に米国で開発された「ペアレントトレーニング」がすでに普及しているが、専門知識が必要で習得には時間がかかる。うつ病治療などに使われているもののとらえ方を修正する認知行動療法の観点を取り入れ現場で培った経験則を参考にしながら、専門知識がなくても簡単に実践できる方法を考えた。・・・

専門家が長年かかわってきた現場意識の中から編み出したこの「機中八策」は今講演依頼が増えているということで、なんと商標登録の検討中だとかでこんなことも登録対象になっていく時代なのかと思ったこの記事は2018年1月29日、毎日新聞でした。

2件のコメント

もっとお母さんの心を柔らかくするために・・・とこの専門家は考え続けていらっしゃたのでしょう。
覚えやすいように「ほ ま れ か が や き を」という言葉であり、
その反対が「ひ ど い お と ぎ ば なし」でした。

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池田美智子
読書が好き、人間が好き、孤独も大事、真善美を考える日々。 旅をすると予習復習で楽しさががらりと変わることを実感し、 70歳になると、努力することの必要性を日増しに実感し、 やる気元気の素を探すようになりました。 今のところその素は、お母さん大学と学びの研修と訓練です。 令和元年、初孫誕生でパワー再燃中