昨日はなんだか森に行きたくて、いつもの延命の森に娘を誘った。
「いいよー!」
今日はいつもと違うとこから登ってみることに。
頂いた回転まんじゅうと大きな苺とお茶を持って、ピクニック。
目指すは貯水タンクの上の展望台。
長〜い階段。
「降りたことはあるけど、のぼことはないね。ゆっくり行こうか」
娘は「うわぁー!長かねー!」とひとこと。
ぐんぐん登る。
大人でも息が切れそう。
こないだ階段から落ちて大怪我したばかりだけど、階段に対しての恐怖感はないらしい。
でも、危ないよね、慎重にね。の気持ちはあるらしく、時々手すりにつかまる。

振り返って、「はぁー!にこ頑張ったー!!」に大笑い。

この階段の上には、戦没者の慰霊塔がある。
娘は「あ!ってするところ(手を合わせることを娘は“あ!”と言う)やん!」と自ら手を合わせていた。
ここは2回くらいしか来たことないのに、覚えてたんだねー。
私も手を合わせ、また進む。
「トイレ行きたくなったな。にこも今のうちに行っとく?」
と、上にはトイレがないのでトイレ休憩。
小学校が卒業式で休みなのか、小学生がお母さんと滑り台のところに来ていて、娘はここで苺を食べると言い出した。
「えー。母ちゃん、上の展望台で食べようと思ったのになぁー」
「よかよか。ここがいいよ」
と、娘になだめられ、早々に苺を頬張る娘にまた大笑い。

おまんじゅうを食べお茶も飲み、満足げな娘。
食べてる途中で小学生の女の子がいなくなって寂しそう。
隣接してる動物園のいろいろな音がする。
「あー、にこ、動物園に行きたくなったなぁー」
3日前に行ったばかりの動物園。
お母さん新聞を配りがてら、必ず月に1回以上は行く。
今月はもう2回行ってる。
私たちは動物たちを、動物の名前じゃなくて、個体の名前で呼ぶ。
ポンちゃんとか、ガブとか、あさひとか、リラちゃんとか、ホワイティとか、プリンちゃんとか、何度もいくので覚えてしまった。
今度、年間パスをゲットしよう。
「今日は行かないよ。まだ上まで登ってないし、母ちゃんの目的は果たしてないしー!」
「イヤー!!」と、手を引っ張り、何とか動物園に行かせようとする娘。
「あ、母ちゃんが一回だけよ!って言うと思っとるやろ!今日は言わんよー」と、バシッと言う。
でも、眠い時の理不尽な支離滅裂なグズリではないので、話は聞いてるみたい。
「動物園におるのだけが動物じゃないよー。虫さんもいっぱいおるし、鳥さんもおるし、カタツムリさんもおるかもしれんよ」
まだ寒いからカタツムリはまだいないか。午後から雨予報だけどな…と内心思ったけど(笑)
「……。うん!動物園探しに行こー!!!」とスイッチを切り替えてくれた娘。
テコでも動かない頑固な娘を動かしたことに、心でガッツポーズ。

いつもの道を、私の前をぐんぐん登る。
「にこ、お姉ちゃんやけん、いっぱい歩けるよ」
4月から幼稚園に入園する。
その日がどんどん迫っている。
私だけじゃなくて、娘も感じてるんだろうなぁー。
期待と不安。
“お姉ちゃん”と“赤ちゃん”を繰り返していた最近の娘も、この日は完全に“お姉ちゃん”を意識してるみたいだった。
着替えも自分で選んで、全部自分で着る。
靴も選んで自分で履く。
トイレもひとりで行ける。
歯磨きも、完璧に出来てると思ってるから、仕上げを嫌がるほど。
お風呂もひとりで頭も体も全部洗える。
赤ちゃんの頃からシャワーも頭からかけても平気。
ドライヤーはまだ下手くそだけど。
何でもひと通り出来るようになった。
幼稚園に行っても、さぞ楽しかろう。
娘なら、きっと先生やお友達との生活もすぐ慣れる。

気づいた。
最近、こんなにゆったりしたふたり時間なかったかもなぁー。
だから、娘もぐずらないのかなー。
しっかり、“お姉ちゃん”を見せてくれるのかなー。
赤ちゃんでも、お姉ちゃんでも、どんな娘もかわいいに違いないのだけど、「お姉ちゃんやけん!」と言う、キリッとした表情はたまらない。
成長を嬉しく、頼もしく思う。
あと3週間で入園式。
あと僅かな赤ちゃんとお姉ちゃんの狭間の、この時期にしか感じない期待と不安をいっぱい抱きしめて、ふたり時間を味わい尽くそう。
そう感じた1日でした。
帰りに子供服のお店の幼稚園準備のコーナーへ。
お目当ての水筒を買って、家に着くなり水を入れてコップに注いで飲みまくる娘がいました。
新しい季節!!
嬉しいねー(*^^*)

※アイキャッチの写真は、夜のお味噌汁を作ってくれた写真です。