お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

劇団青年座見学その2(娘編)

日曜日なのにいつもより早く起きて出かける支度をする。
今日は青年座という所へ見学に行く。
眠るのが好きで、学校へ行く日も出発する10分前に起きる私が何故早起きをしてまでそこに行きたがるのだろう?

理由はふたつある。
1つ目は友達とやっている劇団ごっこのようなものだ。映画を作るワークショップで出会い、一緒に劇をしたり映画を撮りたいと思っている中高生だ。
そこにいる仲間も誘ったのだか体調面を考慮して参加はしなかった。ほかのメンバーは忙しくて参加できなかった。
しかし、そのグループの活動を辞めたくないので私1人だけでも行くことにした。

2つ目は私の頭の中のことだ。
私は昔から妄想が酷くて頭の中に友達がいる。
これを自覚したのは私が小学校中学年の頃だ。
その友達は飽きることがありかなりの頻度で変わって行った。
しかし中学生の頃から頭の中に劇団が出来た。
その劇団をよりリアルな妄想によって作り上げたかった。なので私は見学に参加した。

青年座の中は少し薄暗く体感温度はちょうど良かった。

しばらく待っているとクラシック音楽が流れ始めた。
なぜ流れているのかは聞かなかったので分からない。だが、誰も喋らない静かな空気の中で流れる音楽は心地よかった。

音楽が止まると練習が始まった。
最初、劇なので当たり前だが大きな声で始まり、少し驚いた。しかし時間が経つにつれてその大きさが気持ちよくなり私はウトウトしてしまった。
聞いていて安心できるものは心が落ち着いてきてしまう。

この話は長崎に原爆が落とされる前の日の話らしい。今まで通りの生活を演じているが、「明日」にはその生活が消えてしまう。それを私達は知っているので悲しくなってしまった。

少し悲しい気持ちのまま、上の階に行き、役者の方が私たちの質問に答えてくれた。

私は、友達と劇をやる時になかなか台本が覚えられないので「どうやって台本を覚えているのですか?」と聞いた。
すると役者の方は「覚えると言うより出てくる」と仰っていたので私も自分で出てくるまで読み込んで作品の中に入って行きたいと思った。

私は今まで劇団四季などを学校引率で見たことがあったけれど自分から劇を見に行こうとはなかなか思わなかった。
でも、稽古を見てこういうふうに劇ができているのかを知れてよかった。そして自分の劇の中に取り入れたり、これから劇を見る楽しさに繋げて行けたらいいと思う。

とてもいい体験が出来て嬉しかった!

★お母さん、芝居へ行こうプロジェクト

1件のコメント

お仕事の現場はそれなりに緊張感漂う 学びの場です。
エンターテイメントと言えども 張り詰めた雰囲気を スタッフたちと素晴らしい作品作りに変えていく 貴重な現場です。
そこに同席できるだけでも学びのチャンスです。
お子さんであれば、肌で感じ取ることでしょう。
動く作品がドンドン進化していくところは ドキドキしますよね。
あいにく関西からは参加する事が出来ませんが、許されているのなら お子さんを連れて裏方も正面舞台も観る事は きっと将来の経験に肥やしとなるでしょう。 参加された方 ラッキーでしたね。
本番が大阪まで来ないものかしら。。。

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