17歳、かつての日本に心躍る

17歳の娘が言った。

「かつての日本って、ニュースで言ってる!」

ものすごく目をキラキラさせている。

彼女は、とても純粋で頭がいい。
事情があり(事情はないのだがそう思ってもらった方が分かり易いかな)、
学校へは行っていない。やめた。

普段は社会のことなどあまり興味がなさそうなのだが、
突然そう言ってきた。

「かつて」とは、過去のある時点、のこと。
彼女の心が躍るのは、
自分が過去と未来の瞬間に存在したことが実感できたからなのではないかと思った。

それって、生きている意味って何?ということの答えに近い気がしたし、
ヘレンケラーが水に触れて、初めてそれが「Water」という単語であると回路が繋がったような感じなのかとも思うし、
とにかく、
何か興奮する出来事なのだと思った。

「かつて」の日本にはもう戻れない。
もう過去なのだ。

私たちは既に未来にいて、その変化を証言できる人類になった。

以前、娘に「何がしたいの?」と聞いた時、
「何かしなければならないの?ママが言う何かって何のこと?」と答えが返ってきたことがある。

「何もしたくないから、それをしている。私、してるよ、悪いけど。」

今、何もできないからどうしようではなく、
私たちにしか経験できないことを経験できていることを喜ぼう。

とりあえず、私はもうしばらく娘の脳内研究の日々に時間を費やすことになりそうだ。
かなり手ごわいから面白い。

かつての植地家。今はこんな密着写真撮れません。

ABOUTこの記事をかいた人

植地宏美

2019.10月創刊、横浜版編集長。新米だからこそ怖いものなし! 3人の子育て中、シングルマザーです。 楽しいこと、好きなこと、なんでもやってみないと! 子どもたちにもそうあって欲しいと願う、毎日。