誰かに気づいてもらいたかった私の気持ち

田端さんの記事を見て、10数年前のことがまたよみがえってきた。
※重い内容です…覚悟してお読みください(笑)※

自分を脱いでいく(編集チーフ青柳さんの言葉)

長男が2歳くらいの頃。
保育園の行き帰りが本当に大変だった。

「(保育園に)行きたくない!」
「着替えない」
「歩いていきたい!」(歩いていたら、遅刻するから抱っこしたい…)
「出ない」(歩きたいと言った翌日に早く出れば歩けることを提案した時の反応。)
「帰りたくない…」

家に帰れば、
「食べたくない」
「お風呂は嫌」
「寝ない」

今思えばイヤイヤ期だったのかもしれないけれど、朝は仕事に遅刻すると必死だった。
帰宅してからも夕飯やお風呂に入れて、早く寝かせなきゃ!明日の夕飯の支度もしなきゃ!洗濯もしなきゃ!と、
私の気持ちは忙しかった。

道端で長男と格闘することもしばしばあり、ほっぺや頭を叩くことも多々あった。
一歩間違えたら、首を絞めてしまうんじゃないか?と思うくらい服を引っ張ったこともあった。
足を蹴飛ばしたこともあった。
暴言を吐くことは日常茶飯事。

『絶対、虐待していると、通報されるに違いない』とビクビクしている一方で、誰かに通報してもらいたかった。
誰かに声をかけてもらいたかった。
自分でもわかっているけれど、止められなくなっている状態を誰かに止めてもらいたかった。
もがいている気持ちを誰かに共感してもらいたかった。
『助けて!』って言いたかった。

でも、(幸いなことに)通報されることはなかった。
本当に孤独で、あぁ誰も気に留めてくれないんだなと、絶望したことを今でも覚えています。

どうやって乗り越えたのか覚えていないけれど、次男が1歳になる頃にようやく落ち着いてきたらしい。

===================
「最近、お母さんに笑顔が見られるようになってよかったです!」と、保育園の先生に声をかけられた。
声をかけられたときは、『わたしもようやくお母さんらしくなったのかなぁ』と嬉しく思ったけれど、帰宅した頃にふと思った。
気づいていたんなら、渦中にいる時に声をかけてほしかった…
====================

そんなつぶやきのメモがあった。

何もかも完璧にやろうと思っていたんだろうね。
全部自分でやろうと思っていたんだろうね。
やるべきことがこなせない、子ども相手に苦戦している自分は、母親失格だと思っていたんだろうね。
だから、保育園の先生にも相談できなかったんだろうね。
もしかしたら、先生は気づいていたかもしれないけれど、肩肘を張っていたわたしに声をかけられなかったのかもしれないね。

時短勤務で仕事も中途半端、育児もなんだか中途半端な自分が嫌だった。

保育園ママとはすれ違うばかりで、そんなことを話すこともなかった。
友だちはみんなまだバリバリに働いている時だったから、そんな話をするわけにもいかなかった。
むしろ、ますます疎遠になることを恐れていた。

1人で悩んでいたことが懐かしい。
その頃に比べると、仕事を変えたり子どもの数が増えて環境が変わったことも手伝って、だいぶタフになったもんだなと思う。

よくわからないうちに様々なことを乗り越えてきて、
一時期悩んでいたことなんてすっかり忘れてしまったことも増えてきたけれど、
あの時の孤独さ、しんどさだけはずっと消えない気がする。

「ママは僕には厳しかったよね…」
時折長男から言われるたびに心が痛み、何も言えなくなるのです。

※写真は11年前の2月(2歳5ヶ月)

15 件のコメント

  • 孤育てしいたのですね、暗いトンネルの中にいた松本さん親子に誰か気付いてあげて声を掛けてくれたなら、少しの余裕で変わったはずと思いました。でも、松本さんはすごい。ペンを持ちあの頃の気持ち、それを分析してちゃんと文章にしてくれました。それは自らの浄化作業とザンゲも含んでいるかもだけど。私がそうでした。自分を脱いで行くことはすごく恥ずかしい。でも、勇気を出してよく投稿してくれました。
    この投稿で救われる人絶対沢山います!!

    • 田端さん!!
      5人のお子さんのママって聞いてずっとお話してみたかったです(笑)

      これを書いたら絶対引かれる…朝方の投稿だったから、感情が高ぶっている?!と思われたらどうしよう…と迷いながら、
      「公開」ボタンを押しました。

      でも、書いたらちょっとだけすっきりしました。
      書きながら自分でも客観的に振り返ることができました。

      きっかけを作ってくださって、ありがとうございました♪

  • 共感します。私も初めての子育て、仕事との両立。身も心もボロボロでした。保育園は車でしたが、泣き叫ぶ我が子を無理やりチャイルドシートに押さえつけ登園していたことを思い出します。
    私は2人目が丸々2才差で産まれて、赤ちゃん2人のときも地獄でした。
    何が正しいのか、間違いか、孤独感、誰か助けてくれ~と泣いた日々。甘えるすべも分からず。とにかく苦しかったです(泣)

    3人産んだ今は、子育てに仕事に、そうそう人生上手くいかないと思って生きてるので 上手くいかないときはやっぱりそう思ったわ(笑)と思えるようになりました。

    • 野中さん、
      共感してくださって、ありがとうございました。
      何が正しいのか、間違いなのか…情報が多すぎてほしい情報にたどり着けなかったことも思い出しました。
      そもそも、育児に正しい間違いってないんだと思うのですが、自分の中で取捨選択できなかったんですよね。
      子供が増えるにつれでどうもがいてもできないことが出てきて「仕方がない」って割り切れるようになったところを見ると、
      1人目の時は頑張ればできちゃったから余計にしんどかったのかなぁ、いや限界ぎりぎりまで頑張っていただけなのかもなどと、
      ぐるぐる頭をめぐっています。

  • 松本さんにもそんな時代があったのですね。想像すると切なくて泣けてきます。
    私も一人目の育休明けは本当に辛かったです。仕事と育児家事をしながらの妊婦も辛かったし、野中さんと同じく、2歳差で弟が生まれて、2歳0歳の時は二人同時に泣かれると私も泣いていました。孤独でした。
    松本さんのこの記事が今泣いている方に届いたら、とっても心が救われると思います。
    最後の長男くんの言葉、切ない。今からでもたくさんぎゅーっとしたくなります。

    • 菅野さん、
      今となっては、「そんなこともあったな」って思うけれど、実は悪戦苦闘の日々は現在進行中です(笑)
      我が家も2歳差、無我夢中だったなと思います。
      菅野さんも頑張っていましたね。
      どうだったらよかったなぁって思うことってありますか?
      長男には、「ごめん、めちゃくちゃだったね。初めての育児を言い訳にするつもりはないけれど、あなたのおかげで今があるから」っていうようなことを伝えましたが…

      • 悪戦苦闘の日々が続いてるのですね。。私もあの頃ほどの怒りはないけれど、常に穏やかではいられません。。
        どうだったらよかったなぁ、、と振り返られていませんでした。あんな風に怒鳴らなければよかった、あんな風にキツく当たらなければよかった、あんな風に叩かなければよかった。ただの自己主張で、成長の一つだったのに。。。思い出してみると後悔の涙が溢れてきます。そして、自分をずっと責めてしまう。
        娘は周りのことをよく見る子なのですが、子どもらしく周りを気にせず無邪気に遊べない…そんな子にしてしまったのは私かなぁ…と思ってしまいます。
        どうしていたらよかったんだろう…「キツいよー助けてー」と、言える人が側にいたらよかったのか。誰かと一緒に夕飯を食べられたらよかったのか。夕飯を作らず買えば時間と心の余裕ができてたのかな。
        夕飯なんて買えばいいし、お風呂なんて入らなくても死なないし、シャワーだけでもいいじゃない。そんなことより大事なのは娘の心。
        そんなことも私は分かっていなかったし、知る術がなかった。
        やっぱり辛い最中に、同じ思いをしたお母さんの話を聞けたら、少し「大丈夫、自分だけじゃない」と思えたかもしれないですね。
        二度目の仕事復帰が迫ってきました。とっても憂鬱です。

  • 私もあったなーと思いながら、心の中でぎゅっとどこかがなりながら読ませていただきました。
    辛かったですね。私も辛かった~。

    こんな時どうしたら周りの人を受け入れられるのだろうと思います。
    肩ひじはって、はをくいしばって、子育てしていたこの時に。

    • 池田さん、
      どうしたら周りの人を受け入れられるのかなって、色々考えていたらお返事が遅くなってしまいました。

      私の場合ですが、まず受け入れられなかった理由として、

      ◎話しかけられることにビクビクしていた。→何を言っているかわかんなかったらどうしようっていう不安。息子に話しかけて、息子とその方の会話が成り立ったとして、その会話にわたしが入れない不安。

      ◎一言一言がすべて責められているように聞こえてしまう。→例:電車でおんぶしていた息子が寝てしまって、頭が踏ん反り返り気味だったときに「危ないよ」って言われたんです。その時「危ない」=「ダメな母」に捉えてしまったこともありました。踏ん反り返っていることは気づいているから、何度もおんぶしながら頭を元に戻そうとしていたのですが、できなくて、もがいていたところへの声かけだったんですが。

      じゃぁ、どう声をかけてほしかったのか?って言われるとわかりません。
      だから、もしあの時に誰かに声をかけらたとしても、わたしは受け入れられなかったかもなぁと思うんです。
      「そんなことありません!」って言うのかな。

      たぶん、歯を食いしばって、涙が出ないようにしていたから、声をかけられると涙が出ちゃうと思ったのかもしれません。
      泣いたら負けだと思っていたので。今もその気持ちは変わらないのですが。

      そもそも、なんで歯を食いしばっていたのか、肩ひじ張っていたのか…
      1回子育て支援施設で、きこえるおかあさんとつながれなくて、あえて自分からバリアを張ることで傷つかないようにしていたのかもしれません。でも、結局別のことで傷ついて自分で自分の首を絞めているんですよね。

      言っていることが支離滅裂ですね(笑)

  • まつりさん、ちょびっと解き放たれたのでしょうか。
    私もあるあるです。
    特に私は長女のときです。
    保育園ママの前ではニコニコして、車に乗り込んだ途端に怒鳴り散らかしたことも。
    長男くんが、でもそうやって、言ってくれるのは、うれしいことですね。
    ごめんね〜っていうきっかけをもらえるんだもの。(うちは傷が深過ぎて、その頃の感情を沼の底に沈めているようです)

    • 植地さん
      ずっとずっと心の奥にしまい込んでいたのですが、田端さんの記事に乗っかったら言えるかもって思ったんです。(田端さん、すみません。でもありがとうございます)

      第1子あるあるなんでしょうかね。
      わたしも保育園ではニコニコしていたつもりですが、一歩出たら角出して暴言吐いて…と。。。

      長男もずっとずっと言えなかったみたいです。
      そういうことを言い出したのも最近(中学に入ってから)です。しかもさらっと笑い飛ばすかのように。その行動がまた心を痛めることになるのですが。。

      言える環境が整ってきたってことなんでしょうかね?

  • まつりさん

    悩んだ数ほど、母になる。

    よく、乗り越えたね。
    いや、乗り越えるしか、道が私たちにはないんだけど、
    そのどんずまりで苦しんでいるお母さんがたくさんいると思う。
    まつりさんの記事を読んで、そう思いました。

    >あの時の孤独さ、しんどさだけはずっと消えない気がする。

    消えないかも知れないけど、それが宝物になる日が来るよ。

    今じゃないかも知れないけど、必ず。

    今日のまつりさん、母の湯に入ったのかな?
    なんか、さっぱりした感じがするよ。
    なんか、いいね。

    本当にお母さんたち、本当にがんばっているよね。
    でも、たまには、お母さんの鎧を脱いで、裸になろう!
    どんどん、脱いで。すっきり、さっぱりしよう。

    もうすぐ、春だよ。

    ね、まつりさん!

    もう、ひとりではないからね。

    • 藤本さん、

      乗り越えたのかわからないですが、いつか誰かに聞いてもらわないとわたし1人では抱えきれんとは思っていました。
      でも、第1子で「子育て楽しい!!」っていう人が周りに多くて、信じられないと思うと同時に自分のやってきた行動や楽しめなかったことが余計に「心狭い!!」って自己嫌悪になっていたのです。
      「楽しい!」って言っている背景には私が味わったことのない困難さや苦労が隠れているとは思います。

      1つ言えることは、ここで告白したことで、あの時の自分を慰めることができたと思います。先に進めることができると思います。
      もっといい方法があったかもしれないけれど、当時は精一杯長男と向き合おうとしていたことは間違いないと思っています。
      言い訳や逃げにきこえるかもしれませんね。

  • まつりさん、こんにちは。
    わたしも、長男には、厳しくしすぎているのを反省しています。3つ下の妹が、イヤイヤ期もあり、言うこと聞かず。
    「お兄ちゃんが車に乗ったら乗る!」など条件つけるから、先にお兄ちゃんをなんとかしないと、と思うので、お兄ちゃんに厳しくしてしまっています。

    お話できて、分析できていて、すごいです。

    • 青島さん、
      下の子も下の子で、ずる賢いですよね…
      わたし自身が「妹」の立場だったので、下の子の一言で上の子が急かされたり、厳しくされたりすることがあるんだなって子育てを始めてから気付きました。気づくのが遅いですよね。。。

      分析できているのかわからないですが、その時にあった根っこの気持ちは今も本当は変わっていないのですが、手放さないと生活が回らなくて諦めたり、回避するための術を身に着けて負の感情から逃げている部分もあります…

  • コメントを残す

    ABOUTこの記事をかいた人

    松本茉莉

    4人の男児の母。 耳がきこえないママが地域に住むきこえる人と繋がれるようなきっかけづくりをしかけるために活動中。 また、発達障害を持つきこえる子どもを育てているきこえない親が集える場、情報交換ができる場、勉強できる場を定期的に開催中。 文字を書くことが好きなので、母親目線、当事者目線で発信していきたい。