お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

お母さんの味方を増やしたい

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お母さんの味方って、みなさんなら誰を思い浮かべるのだろう。

 

泣いた子を笑顔にするあの丸い顔の彼?

子どもが見る画面の向こうで「お母さん、メダルあげます♪」と歌うお姉さん?

公園で出会ったママ友?

ずっと縁の切れない同級生?

 

私は娘が0歳の頃、バスで乗り合わせたご婦人に

「よく、今1番かわいいんだからって言われたけど、実際は大変よね」

と言われたことがある。

 

その言葉に、とてもホッとした。

 

男の子兄弟を育てたというご婦人は、

必死で子どもたちを守り育てる中で、周囲からのそんな声を、素直には受け止められなかったと言う。

 

「かわいいわね」

「お母さん、今が幸せね」

やさしい声をかけてくださる方が多い恵まれた地域に感謝しながらも、

余裕がない時には、この子どもを可愛がらないことは罪のような気もしてしまうのだった。

 

 

それからずっと思っていることがある。

それは、

“お母さんの味方を増やしたい”

 

わが子を可愛がるパワーは、励ましによって湧くかもしれないけれど、

お母さんが崖っぷちでがんばっている時に

「ほら、あともう一歩」と言われるようなことが、実は多いのではないだろうか。

 

 

藤本さんのブレインストーミング「お母さんは〇〇です」にて

私はいつも「お母さんはマルチです」と答える。

 

看護師をしながら調理師をする。

保育士をしながら会計士をする。

その時に「はい、そこに笑顔も添えて?」と。

 

母親業をしていて、私はよくそんなことを要求されている感覚になる。

いやいや、もちろん要求しているのは自分自身だ。

こんなに可愛いわが子だもの、

こんなに愛されているわが子だもの、

こんなに…

あれ、笑顔が出ない。

 

ひとつ確かなことは、

少なくともお母さんになる前は、こんなマルチタスクをこなせなかったということだ。

笑顔が溢れるような日もあるけど、

そうでない日だって、お母さんを懸命にやっている。

 

 

「近ごろのお母さんは自分ばっかり」なんて言われるのを、私は許せない。

 

世の子どもを大切にしたいと思うなら、

育てている人が満たされたコップを持てている世の中にすること。

コップの水をこぼさせるようなことを投げつけないこと。

 

 

わが子に残したいのは、

お母さんや子育てをする人の味方が、たくさんいる世の中だ。

 

笑顔でベビーカーを押せない。

笑顔で寝かしつけできない。

笑顔で「おかえり」と迎えられない。

 

それでも今日もお母さんでいる、その人の背中を、そっと支えられる世の中でありたい。

8件のコメント

すべて同感すぎて・・・

子育て支援、じゃなくて、
お母さん支援がしたい、と思って私も日々活動しています。

みんなギリギリのところで踏ん張ってる。
ちょんと背中をつつかれただけで崖に落ちてしまいそうなくらいに。

背中をさすってあげられる場所でありたいな、といつも思ってます。

優さんが同じように思ってて、私もうれしいです。

天野さん、同じ思いでいてくださって心強いです。
何も被害者ヅラしたいわけじゃなく、本当にこれが現実である場面がたくさんありますよね。
辛さの感じ方は人それぞれだけど
そもそも背中をさすってあげるどころか、無理やり崖に立たせる気持ちもあちこち飛び交ってる気がして。

うわぁ…染みます。。
「お母さん♪メダルあげます♪♪」
の歌に励まされ、2歳の娘を自転車に乗せて
大声で一緒に歌ってたのを思い出しました。

昨日、個人面談だったんです。
「お母さん、疲れたらお喋りしに来て
くださいね」って先生が言ってくれて(泣)

去年の先生は、ある意味真逆の対応だった
ので…大感動。本当に人は人に生かされて
るって思います。

お母さんの味方は回り回って子どもの
味方ですもんね!

私もよく歌っていました!自分に!笑

おしゃべりに行きたいですよね。
それがギリギリの気持ちにさせないことになると私も思います。
ホントに!お母さんの味方は子どもの味方ですよね。

うわあーー
ほんと全てに同感
母は常にマルチタスク強いられてますよね
それに私がすぐ疲れちゃうんですよね
この投稿に、救われたきがしますー
ホント、子ども支援大切だけど
私はお母さん支援が今後増えて行って欲しいとおもおます。天野さんの言う通りホントに、殆どのお母さんがギリギリのとこで踏ん張ってるとおもうし…

わぁよかった、少しは美鈴さんの味方ができた(泣)
お母さんが頑張るのは当たり前じゃない、そんな当たり前のことに気づいてくれるように私も何かしていけたらなと思っています。

とても共感しましたぁ〜。
長男が小さい時、人見知りしないので外でも泣かずに誰に対してもニコニコする子だったんです。なので、「この子はいい子ねー。手がかからなくていいわねー。」と会う人や私の両親や義母からも、いつも言われました。私自身も、そこまで手がかからない子だと感じていていたけど、それなりに手はかかるし、大泣きする時もあるし、睡眠も削られてるわけで、、なんか腑に落ちなかったんです。(両親には「お母さんたちに絶対そういうこと言わない方がいいよ!…(以下省略)と言い返しましたが)バスで出会ったご婦人のように声かけてくれる方が1人でもいたら、どんなに救われたことか…
『お母さんの味方』、私も増やしたいです!!

それは腑に落ちない気持ちになりますね…!
もちろん有り難い思いは感じながらも、じゃあ悩んでいる私がおかしいの?ってなります。
そうなんです。色んな日があるけど、可愛がりたいと思ってる。その「大丈夫じゃない日がある」ことに寄り添っていただけた方でした。

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ABOUT US
吉村優
◇MJプロ ◇神奈川県横須賀市在住  ◇2016年生まれ 1人娘 ◇わたし版「pokke版」 ◇夫は10歳年上 ◇学童保育指導員  ◇『お母さんのことはお母さんに聞こう』が私のお母さん大学キャッチフレーズ  ◇「母時間ラジオ」パーソナリティ