お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

キミの想像力と感性は宝物!〜尾木ママ&TSUKEMENのトークコンサート記〜

子どもっていうのは、思いがけない時にとびっきりのプレゼントをくれるものなんだな。これもきっと、一生の思い出になるであろうものだった。

10月1日、「尾木ママ&TSUKEMENのとびきり楽しいトーク&コンサート♪♪♪音楽は人を育てる♪♪♪」でのこと。

最近よく見聞きするSTEAM教育

これまでの科学技術、数学分野に特化した「STEM教育」にART(芸術)が加わったSTEAM教育。これから、AIが人間の仕事をとって代われる時代。だからこそ、心に響く芸術分野に親しんで育まれていく子どもたちの自由な発想、想像力。

それこそがこれからの未来に必要な力なのよ、それがあるのが求められる人材なのよ、ということを尾木ママさんのお馴染みの優しい語りと、それを実感させてくれるTSUKEMENさんの美しくて楽しさ弾ける音楽によって、心いっぱいに味わうことができたトーク&コンサート。子どもたちも音遊びや心躍る生演奏を一緒に満喫できた。

感性を磨く、育てる・・・それは数値化できず、学校の画一的な学びでは図ることができないもの。「でもね、いまのままでは日本の教育は世界から取り残されてしまうの。例えば・・・」と、尾木ママが紹介してくれたのは、アメリカ難関のミネルバ大学のとあるテストだった。

そこには、「イラストの中の行動に至った原因として考えられる事柄をできるだけ多く記載してください」の問題文と、女の人が子豚を両手に抱えて慌てている様子の絵が一枚。説明書は一切なく、まさに正解のない問いにチャレンジしたい人はいないかステージから投げかけられると・・・

奇跡が起きた

横を見ると、恐る恐るだけど、最後にはピン!と手をあげる息子の姿があるではないか。ステージから「お!そこの男の子」と指してもらうと、マイクが回ってきた。

「えーーーーっと。女の人と子豚が見ている方向があるじゃないですか。その先に子豚のお母さんがいるんですよ(絵に描かれていない。彼の想像)。女の人が抱いた子豚の前足を抑えているので、多分子豚は怪我をしていて、お母さんのところまで走れないから、女の人が連れて行ってあげるという・・・」

そこまで息子が話すと、会場から、ほほう、というあったかい拍手が湧いた。「洞察力と想像力があって、ちゃんとストーリーになってますよね。よく考えられている。賢いわね!」と尾木ママ。「こういう力を大学で求めているんですよ」と付け加えてくれた。

もう、うれしいの、ビックリしたのって!もともと考えることが好きな彼だけど、何を話すのか内心ヒヤヒヤした私。でも息子は絵を細部まで見て、その先を想像して、自分の言葉で答えきっていた。しかも大勢の人がいるコンサート会場で。あなた、もしや大物!?

やるじゃーん!「お母さんちゃんと見てる?これがボクだよ」って言われた気分だった。

正解を求められることの多い学校生活や勉強は決して要領いい方じゃない。つまらないと思ったことはやらない。手を焼くこともしょっちゅう。一筋縄じゃあ、まぁいかない。だけど、想像力や感性はとびきり豊かで独創的な息子。そんな彼の感性を枠にはめて摘んではいないか、どうしたら彼の良さが伸びるのかと考えたりするけど、ちゃんと自分で大事に持ってくれていた。

一晩で七冊も絵本を読まないと寝てくれなかったアメリカ子育て時代。もう眠い〜って思いつつ、教養にいいからより好きだから、体をくっつけて何度も同じ絵本を楽しんだ日々。それから自然と本好きになり、いまの想像力に繋がってるのかな。手探りでも、それを生かせる未来はきっとあると信じて、このまま見守っていたいな。

心を育てるためにできること・・・子育てそのものがアート

バッハ、モーツァルト、ベートーベン。誰もが知る偉大な音楽家。だけど学校の授業で興味を持てたかというと・・・。でもこの日は違った!TSUKEMENの三人が偉人の人物像やエピソードを話してくれてから、想像力を膨らませて生演奏で聴くというなんとも贅沢な時間。

あぁ・・・音楽を楽しむってこういうことなんだなぁ!情感豊かに奏でる音色を聴き入っていると、横にはリズムを刻んで楽しむ息子と、何を感じたのか、ふと私の肩に手を伸ばして肩揉みをしてくれた娘。思い思いの過ごし方だけど、感じて体が動いて、味わっている。これがいいんだね!

STEAM教育、非認知能力、グローバル 社会を生き抜く力、IQの時代からHQ(人間性指数)の時代へ・・・それらを育むためにも「子どもたちがアートに親しむ場面をたくさん作って」と尾木ママ。

それはコンサート、美術館、博物館で本物に触れることもさることながら、お母さんの声で響く絵本の読み聞かせ、一緒に歌う時間、キャンプで五感を研ぎ澄ませて味わう自然。そして子どもへの共感。つい目先の情報に捉われそうになるが、いま、私たちが大事にしたいと思う子育てそのものがアートってことだと思った。一緒に喜んで、怒って泣いた日々も。このまま、時間の許す限り、一緒に楽しんでいればいいんだ。悩んだ時は、この日を思い出し、心の中で尾木ママに「大丈夫よ〜!」と言ってもらおうっと。

家族みんなで満喫したトーク&コンサート、ぜひ全国各地で開催してほしい!花火が上がるあの瞬間の音から想像を膨らませて生まれたというTSUKEMENオリジナル曲「蝉時雨」も必聴です♪楽しみながら奏でる姿に感動し、娘も影響を受けた様子。心からありがとうございました!

6件のコメント

素敵なレポをありがとうございます!!
息子君素敵!!

ぜひ全国でしてもらいたい!!九州に来たら飛んでいきたいなー。

今、私と息子が注目してる高校も
「答えのない問い」をいかに考えられるかを大切にしている学校です。

恵さんのレポでますます大切だということがわかりました。ありがとうございます!!

彩さん、ありがとうございます(^^)
ぜひ、全国で多くの親子に聴いてもらいたいと思いました〜!
これが一回きりならもったいなさすぎる✨本当に素敵なコラボでしたよ。

「答えのない問い」を大事にする高校!気になります。今度お話聞かせてください〜。
答えのない問いに向き合うって、小さい頃からの色んな経験値なのかなって思いました。楽しい出来事だけじゃなく。自分を自由に安心して出せる環境にしてあげたいですよね♪
尾木ママさんとお母さん大学生の子どもたちで話し合いたい(^^)

山﨑さん、ステキな記事ですね!尾木ママさんにも届けてもらいますね!

そして、コンサートの空間、ご一緒できてうれしかったです。

私は息子くんがピン!と手を挙げた時、テンション上がりました。すごい早かった!
そしてね、なかなか最初、言葉がうまく、表現が見つからなかった時に、クスクス大人たちが笑ったことに、ほんとーーーーに、腹が立った。でっかい声で文句言いたかったです。

でもね、その中で、キチンと自分の考えを述べたことに、本当に感動しました。しかも、「ほんとだー!豚の脚つかんでるー!」と、興奮しました。よーく見ないと気づかない部分。素晴らしいです!

かっこよかったです!
またお会いしましょう!

ひろみさん、ありがとうございます!ご一緒できて嬉しかったです(^^)
尾木ママさん、読んで下さったら嬉しい〜✨

あー!クスクスしてた人たちいましたね(^^;)息子も最初笑われたーって後で言ってたけど、さほど気にしてなかったです。私も拍手の方が嬉しかったし!伝えたい思いがあるってすごいな!と改めて感じました。

また、とらんたんに一緒に連れて行くので、あの椅子に座って、一緒に色んなこと考えて話してみたいです(^^)

息子君の奇跡、すごいと思いました。
息子君の今後にプラスになった事は間違えないですね。
HQ!!…そしていま読んでいる本ではIQよりEQ「心の知能指数」が大事とあります。
本を読みながら子育てには何が必要で何が大切なのか、母の教えが子どもを左右するのだと思うと、重大責任だと思いました。でも根底にはゆるぎない愛しかないと、本能的には思っています。

真紀さん、ありがとうございます!
学校の先生にこの話したらビックリされるかもー。
普段もあまり気にしないけど、テストで満点とったって仮に言われるより、この日の出来事の方がずーっとうれしかったです。息子らしさも出てて(^^)

親がどこに視点を向けてるかって、その影響は大なり小なりありますね。
でも考えを伝え合えれば理想的ですよね♪これまた言うのは簡単だけど…意識していたいものです。子どもと一緒に経験値上げていきたいな!

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ABOUT US
山﨑恵
肝っ玉母ちゃんに憧れる繊細母ちゃん。アメリカで子育てをスタートさせるも、第二子出産後に産後うつになる。あの頃の自分にも、いま同じ思いをしている お母さんにも言ってあげたい。「いろいろあるけど、それでも大丈夫だよ」って。数年前、夫の実家の横須賀にあるカフェでお母さん業界新聞を手にとる。 配ってくれた人がいて、ここにたどり着いたご縁に感謝! このままの「お母さんであるわたし」でペンを持ち、人と社会とつながりたい。いまは地元埼玉県川口市で子育て・自分育ての根っこを下ろし中。 最近はまっているお灸でぽかぽかするのが至福の時。子ども/小6男、小3女