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Q 産後の肩こりがひどいので、 肩こり解消に効果的な体操を教えてください。

A  肩甲骨を動かして、肩甲骨まわりの筋肉の血流を良くすることが大切です。

出産後は、昼夜を問わず育児を行い、特に赤ちゃんを支えながらの授乳姿勢によって、肩こりや頸部痛が起こる方がしばしば見受けられます。長時間の抱っこ姿勢や授乳姿勢により、肩甲骨が前に出て丸みを帯び、肩甲骨まわりの筋肉が硬くなって、「肩こり」を引き起こします。
頭の重さは成人では約4~6kgあるといわれ、頸椎(首の骨)を含む細長い背骨と、首や肩、背中の筋肉が頭の重さを支えています。授乳姿勢で俯く角度が大きくなるほど首や肩への負荷がかかり、さらに赤ちゃんの体重を支えた状態での前傾姿勢が続くことで、肩甲骨まわりの筋肉には常に負担がかかっています。
産後の肩こりを改善するには、姿勢を整えたり、同じ姿勢をし続けないよう、こまめに姿勢を変えたり、肩甲骨まわりの筋肉を動かして血流を良くすることが大切です。

*肩こり解消に効果的なストレッチ
①左肩を上にして寝ます。右手は左膝の外側にあて、左手は頭上に伸ばします。


②息を吐きながら、ゆっくりと左肘と
左肩甲骨を背骨の方向へ近づけるように動かしていきます。

③息を吸いながら元の位置に戻します。
④この動作を10回行います。反対側も同様に行います。  
 ストレッチが終わった後は、胸が開いて、肩甲骨まわりがポカポカしてくると思います。猫背改善にも効果的なので、育児や家事の隙間時間にぜひやってみてくださいね。

MEDI-TRAIN伊藤彰浩
理学療法士で日本スポーツ協会公認アスレチックトレーナー。健康経営サポート、産前産後ケア、アスリートのトレーニング指導など健康づくりに幅広く寄与。とらんたんではウェルビーイングをテー マにした三色だんごプロジェクトを推進。https://medi-train.co.jp/

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