ダンスを通じて子ども時代の「今」を キラキラと輝かせてほしい!

東京でプロダンサーとして活動後、地元福岡に戻り、東京& NY で学んできた本場のストリートダンスを伝えたいと、今年6 月に朝倉市で「ワキッズ ストリートダンス教室」をスタート。
「やる気にさせるレッスン」が話題のキッズダンスインストラクター、木綿太平さん(waki 先生)にダンスレッスンを通じて伝えたいことなどを聞きました。(マザージャーナリスト・中村泰子)

Q.ダンスの世界を目指そうと思ったのは?

もともとは空手を本格的にするため強豪高校へ進学、団体戦で全国3 位にまでなりました。
けれども、22 歳のとき、流行っていたダンス甲子園やMC ハマーに影響され、ダンスをスタート。

当時福岡では、ロックダンスやブレイクダンスは盛んでしたが、自分が憧れた「ヒップホップダンス」を教えてくれるところはなく、やっている人数も少数でした。

そこで海外で撮影されたビデオテープを観て、テクニックをひたすら真似しました。
福岡でヒップホップダンスやハウスダンスを牽引した初期メンバーです。
8 年後上京。5 年間、東京でプロダンサーとして活動後、福岡に戻ってきました。

Q.子どもの頃のことを聞かせてください

親からは「あーしろ、こーしろ」と言われたことはありません。
自分で「したい」と思うところからスタート、やり始めると、「周りが見えなくなるタイプ」です。

他の人と自分は違うなと思うのは、「自分が一番と思う力が人一倍強いところ」。
「自分が一番だと自分を勘違いする力があるところ」ですかね。 

才能といえるなら、勘違いする力が強いところかもしれません。
才能ある仲間はやめていき、結果的に自分がその世界で残っている感じです。

Q.苦労したことは?

子どもたちに、どう伝えたらいいかは、かなり工夫しました。
しつけや教育関連の本を読んだり、保育士さんから接し方を学んだり、さまざまな知識を取り入れつつ、日々目の前の子どもたちから学びました。

レッスンの様子を動画で録り、見返しては、あのときはこうすればよかった。
ここはうまくいった!と自分の教え方を研究しました。
何年も接していると、年齢に応じた対応もわかってきました。

はじめての子育てで、わが子と対峙するお母さんは大変だと思います。
とはいえ、少し気になるのは、コントロールしたがるお母さん。
コントロールしようとすると、小学生以降も、お母さんの言う通りにしか動けなくなります。
大丈夫かなと心配になります。

Q.「伝え方」のヒントはありますか?

キッズレッスンを受け持った当初、自分の思ったように動いてくれない子どもたちに困惑していました。
けど、あるとき、自分がやっていた空手のことを思い出したんです。

全国で活躍する有名高校には2 種類あります。
一つは自主性を重んじる、もう一つは手取り足取り厳しく指導。
どちらも力は不思議と互角。
でも自分は、自主性を重んじるほうが好きでしたので、指導者として、そういうスタンスでいます。

子どもたちが自分で考え行動できるための指導方法を常に考えてます。
空手でもダンスでも、自分が踏み込んだ世界に対して、自分はどうしたいのか、考える力をつける。
そういう子どものほうがいいと思います。
そのためにも、1 から10 まで口を出さないようにしています。

子どもに注意するとき、何かに気づいてほしいとき、どんな言い方で、どんな雰囲気で伝えるかを考えます。
子どもは、大人が取り繕っていること、本気ではないことを見抜きます。
大きな声を出さなくても、自分らしい言い方で真摯に伝えれば、「大切なことを伝えている」ということは、ちゃんと感じ取ってくれます。

Q.うれしかったこと、伝えたいことは?

あるイベントで、司会者が子どもたちに「先生はどんな人ですか?」と尋ねると、「間違っていることを間違っていると教えてくれる先生です」と答えた子どもがいました。
「それは間違っているよ」と、直接言葉で伝えたことはないけれど、自分が大事にしていることをわかってくれていたことに感動しました。

教え子の中には、自分と出会ったことでダンスを好きになり、生涯ダンスとともに歩んでいこうとしてくれている子もいます。
ダンスをずっと続けてほしいとは言えません。
それぞれの生き方があるし。
それでも自分の背中を追っかけて来てくれる子がいるのはうれしいし、ありがたいことですね。

子ども時代の「今」を、人生の中でもキラキラと輝かせてほしい。
時間は、誰にでも平等にあります。
1分1 秒を大切に生きてほしい。
ダンスを通じて、自分はどう在りたいか、自分なりに答えを見つけてほしいです。

ワキッズ ストリートダンス教室
木綿 太平(きわた たいへい)さん
ダンサーネーム・waki(ワキ)
wakimyfriend@softbank.ne.jp


(お母さん業界新聞ちっご版2019年11月号 2面 ちっごのひとびと~MJレポート~)

ABOUTこの記事をかいた人

安達真依

お母さん大学久留米の事務局長☆あだっちゃんです。 旦那さんの実家に姑さんと同居中。 嫁姑問題に立ち向かいながら、同居のいいとこ探して発信します。 元気もりもりな5歳7歳9歳の息子3人と体力勝負の毎日です。 (プロフィール写真は三男が赤ちゃんの頃!)