お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

50年後の未来を想像して…

48歳にして7歳の娘と5歳になる息子の父親です。
晩婚だったこともあり、2人が成人する頃には60 歳を
超えるという、なんと恐ろしいこと…。
堺市生まれの堺市育ち。職業は、障害のある方の就
労支援、八百屋となんでも屋さんを足して、まちかど
ステーション八百萬屋(ヤオヨロズヤ)といいます。

八百屋だけに、農業に関する仕事をさせていただく
機会が多くあり、その中で令和元年より、たくさんの
方々の協力のもと、無農薬のお米づくりを始めました。
ぼくが日本酒好きで「日本酒をつくりたいなあ」と
いう、自己中心的な要求がきっかけでした。

酒づくりをするうえで、酒の歴史を調べてみると、
堺市には、ピーク時に 95 か所の酒蔵があったそうです。
そして、お米の原材料に使用されていたのは上神谷米
(にわだにまい)。そのほとんどが戦争で、なくなって
しまったそうなんです。古き良き日本の歴史や文化が
失われてしまうのは、なんとももったいないことです。

ぼくが子どもの頃に遊んでいた田んぼや空き地は、
今は駐車場になっていたりします。そんな日常を見て
いたときに、「どんな社会になっているのだろう…」と
50 年後の未来を想像しました。「えっ、待って! わし
98 歳やん!」。

人生100年と仮定したら…今まで生きてきた人生
の半分が約 50 年。これから残りの時間が…「こわっ!」
と、焦りを感じました。
子どもたちに残したい未来は、「今の大人ががんばら
なあかんやん」ということで、まず食の安全を考えて
お米づくりに挑戦。

そんなこんなで、令和2年度の米づくりがスタート
しました。子どもたちの笑顔を未来に紡ぐために。

【お母さん業界新聞大阪版6月号 PaPaスタイルより 増田靖】

まちかどステーション八百萬屋