お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

赤ちゃんの誕生と、病床からの復帰を祝し、ダ・カーポさんに聞く 命のエネルギーを糧に、結成50周年に向かう

1974年『結婚するって本当ですか』の大ヒット以来、『宗谷岬』『野に咲く花のように』などが次々にヒット、美しいハーモニーで幅広い層に支持を得るダ・カーポ(榊原まさとし・広子)さん。

2012年に誕生した、お母さん大学のテーマソング『はじめての日』を歌ってくれていることはご承知の通り。

今年8月には、フルーティストである娘の麻理子さんが第1子・万里夏(まりな)ちゃんを出産。

初孫の誕生とまさとしさんの快気、Wの喜びにわく3人を「ワーホプレイスとらんたん」(日本丸メモリアルパークタワー棟A)にお招きし、幸せをおすそ分けいただいた。

食事と子守唄の係なの

藤本/万理夏ちゃんのご誕生、おめでとうございます。そして麻理子さん、改めて、ようこそお母さん業界へ。どんな毎日をお過ごしですか。

麻理子/もうすぐ3か月ですが、母と義母が交代で家に来て、家事はやる、昼寝はさせてくれるわで本当に助かるし、感謝もしています。産院の産後ケアも手厚く、おかげさまで私は産後のストレスもなく、娘も順調に成長しています。

藤本/新米おばあちゃんは、いかがですか?

広子/もうかわいくてかわいくて。近所に住んでいるので、時間があれば会いに行って、食事係と子守唄係をしているの。麻理子のときも歌ったし、CDにも収録していますが、『千代田の子守唄』を歌うと、すやすや眠るのよ。

藤本/最高ですね。まさとしさんは歌わないのですか?
まさとし/ぼくが抱くと、ひとしきり泣くんだよね。でも不思議なもので、5キロのお米はずっと持っていられないけど、万理夏はいつまでも抱っこしていられるんですよね。

藤本/おじいちゃんもですが、パパもメロメロでしょうね。

麻理子/子ども好きな人なのでべったりになると思っていましたが、万理夏が生まれて、より仕事人間になりました。毎月1週間はフランスですし、日本にいても朝早く出かけていきます。家族のために働くのがぼくの仕事と割り切っているようです。

藤本/万理夏ちゃんとの時間は限られているのですね。

麻理子/でも動画と写真で逐次報告。早く帰れる日は沐浴させるのが楽しみみたいです。

藤本/そんなパパぶりを見て、どうですか。

麻理子/結婚してすぐに子どもを授かり、2人の時間が短かくて。でも万理夏が生まれて今、ようやく家族になれた気がしますね。

創作意欲がわいてきた

藤本/そんな麻理子さんを見て、おじいちゃん、おばあちゃんはどんなお気持ちですか。

広子/麻理子には、大切な命をつないでくれてありがとう、万理夏には、生まれてきてくれてありがとう、としみじみ思いますね。

まさとし/1年生でランドセルを背負う万理夏も見たいし、いつか彼氏を連れてくる日まで元気でいたいよね、って。

藤本/心臓病で1年間の療養を終え、復帰されましたが、お元気そうですね。

まさとし/無理はしないようにと思いますが、万理夏が生まれたからにはそう簡単には死ねないな。がんばらないと、と思います。

藤本/まさとしさんの療養中は麻理子さんが留学先のフランスから戻り、母娘ステージが好評だったそうですね。

広子/おかげさまで。でも当時は病気も心配だし、彼がいないとステージに立っても楽しくないの。「もう仕事をやめようかな」とも考えましたよ。

まさとし/2人には心配や迷惑をかけました。療養中は、時間があっても意欲がない。全く曲がつくれないんですよ。ところが、万理夏が生まれた途端に創作意欲がわいてきた。

藤本/降ってきた?

まさとし/ええ、本当に。生まれてすぐに広子と、万理夏の歌をつくったんだよね。

広子/今度のステージでお披露目しようと思っていますが、2曲あってどっちにしようか、迷っているところ。曲名もまだ決まっていないんです。

母としてステージに

藤本/12月21日の鎌倉芸術館公演(下段参照)ですね。どんなコンサートになりますか。

まさとし/来年はダ・カーポ50周年で、アルバムをリリースします。病気で出遅れましたが、万理夏のおかげでエンジンがかかり曲づくりも順調です。鎌倉は50周年にジャンプするためのステップのようなコンサートになるはずです。

藤本/半世紀も変わらず歌い続けていらっしゃるんですね。

広子/続けられたのは応援してくださる方たちのおかげです。1部は麻理子のフルート、2部は新しい歌を含め定番の曲もお届けします。

麻理子/フルートとピアノとチェロのアンサンブルで、「花のワルツ」「くるみ割り人形」など、クリスマスと子どもを意識した選曲になりそうです。

まさとし/ぼくらもフォークシンガーとして、ロシアによるウクライナ侵攻や長引く新型コロナ禍の今、歌うべき歌があると思っています。もともと3人で音楽を紡いできましたが、さらに「家族」が増えたので、明るくあたたかいステージにしたいと思います。

広子/もちろん『はじめての日』も歌います。母となった麻理子が、はじめて歌う『はじめての日』です。楽しみにしていてください。

母性の目覚め

藤本/麻理子さんは、出産後ほとんどお休みせずにお仕事を再開されたのですね。

麻理子/映画『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』の曲づくりに参加させていただくなど、仕事は産後2か月目から始めました。ステージに立ったのは先月からですね。

藤本/お母さんになり、何か音楽に変化はありましたか。

麻理子/高校の創立100周年公演でしたが、女子高生を見て、「万理夏も将来こうなるのかな…」なんて思う自分にびっくり。音楽の変化は自分ではわかりませんが、感情移入がしやすくなったというか、誰かに聴かせようという想いが強くなったように思います。

藤本/それは、母の愛 ですね。

まさとし/先日、フェイスブックの動画で万理夏を紹介したときに、麻理子の声が入っちゃったんだよね。そしたら「麻理子さん、すっかりお母さんですね」なんてコメントがついて。ダンナさんも言うらしいんだ。「そんなやさしく言われたことがない」って。

麻理子/ええ、自分でも思うんです。世の中のお母さんを見ていて、「私はあんな、やさしいお母さんにはなれないな」ってずっと思ってきたんです。でも不思議です。自分より大切な存在ができた途端に、母性が目覚めたみたいなんです。

まさとし/万理夏のかわいさはもちろんだけど、麻理子がやさしいお母さんしているのを見て、ほっとするというか、いいなぁと思うんだよね。

藤本/赤ちゃんという存在の尊さですね。

広子/みんな赤ちゃん言葉になっちゃうし、目尻が下がりっぱなしよね。寝てもかわいい、泣いてもかわいい。うんちやおしっこをしただけで、えらいね~ってほめちゃうし。

みんなに好かれる人に

藤本/皆さんを幸せにしちゃう万里夏ちゃん、将来はどんな人になってほしいですか。

麻理子/健康が一番ですが、欲を言えば、グローバルに活躍できる人になってほしい。好きなことを見つけ、仕事にできれば幸せですね。そのためにも、みんなに好かれる人になってほしいと思います。

藤本/3世代ステージが、いつか叶うかもしれませんね。

まさとし/ぼくらも元気で歌い続けたいと思います。50周年ツアー、50周年アルバムも楽しみにしていてください。

藤本/鎌倉芸術館のコンサート、楽しみにしています。今日はありがとうございました。

※12月21日の鎌倉芸術劇場コンサートには編集部もまいります。
皆さんもご一緒しませんか?

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ダ・カーポ音楽事務所 sakaki@mars.plala.or.jp
またはお母さん業課新聞社info@30ans.comまで
ダ・カーポ 公式サイト DA CAPO OFFICIAL SITE (plala.or.jp)

 

1件のコメント

麻理子さん、ようこそお母さん業界へ(^^)
コンサート、私は仕事だったのですが母が行くそうです♪
一時期娘と「裸の大将」を見ていて、娘は「はじめての日」だけでなく「野に咲く花のように」も知っています(^^)
いつか三代で聴きにいけますように♡

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