お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

娘はかわいいけれど~うつうつお母ちゃんの産後道Vol.2~

少々暗い話になりますが、「私は今、元気です」と前置きしておきます(笑)。

順を追って、娘のときのことから。

産前は出産準備を楽しみながら元気に過ごし、
予定日から9日遅れでしたが、無事に出産。

輸血寸前の出血を伴いましたが、5日で退院し、実家での育児が始まりました。

ところが、体調が万全でなかったことに加え、
ひと月先に里帰り出産した妹も事情ができ、しばらく実家に滞在することになっていました。

初孫を2人同時に抱えた両親には必然的に負担がかかり、
思うようなサポートは得にくい状況です。

また、知らず知らずのうちに自分と妹の産後の状態を比べていました。

産後2週間目くらいから涙が出るようになり、産後ブルーに。
やがて、私は自分の部屋にこもるようになりました。

おっぱいは出ているの?

なんで飲んでくれないの?

なんで寝ないの?

この状況がいつまで続くの?

私は眠れているの?

私は大丈夫?…。

ある夜、夫が隣の部屋で寝かしつけているはずなのに、
娘の泣き声が耳元で響いたときには、
すでに涙も出尽くし、心も身体も疲れ切っていました。

それでも、「娘はかわいい」という気持ちを振り絞り、
かろうじて育児をしていました。

このような状況下で発見対応が遅れたこともあり、次第に産後うつになっていきました。

実家では皆それぞれに精一杯。

私の異変に気づいたのは、週末様子を見に来てくれた夫でした。

つづく

文・写真 マザージャーナリスト大坪香織

お母さん業界新聞ちっご版Vol.47(2019年1月号)掲載
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.2

うつうつお母ちゃんの産後道Vol.1「大丈夫じゃなくても大丈夫!」

うつうつお母ちゃんの産後道Vol.3「肥だめに身を投げる状態」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.4「ちゃんと育児に戻るため」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.5「回復していく道のりの中で」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.6「不安を取り除けるのは自分だけ」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.7「地域医療の連携で支えてもらった命」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.8「こうしてもらえて、本当によかった!」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.9「暇にしないことが命をつなげた」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.10「産婦人科、心療内科、助産師さんの連携のおかげで」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.11「育児は迷惑をかけながらやろう」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.12「産前・産後うつのあなたと、ご家族の皆さんへ」

2020年度「うつうつお母ちゃんの座談会」
産前・産後うつ経験者の大坪香織さんが話し手の当事者同士の会なので安心してご参加ください。
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ABOUT US
池田彩お母さん大学福岡支局長
お母さん大学福岡(ちっご)支局長/元お母さん業界新聞ちっご版編集長。長女が1歳の頃にお母さん大学に出会いマザージャーナリストに。ペンを持ったことで視点が変化し、「お母さんになれてよかった!」と心から感じる。久留米で活動をスタートして13年。現在は、久留米市合川町の「松葉荘」で居場所づくりをしながら、九州中のお母さんにお母さん業界新聞を届けようと奮闘中。3児(中3、小6、小2)の母/MJプロ/みそまるマスター/みそソムリエ