お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

回復していく道のりの中で~うつうつお母ちゃんの産後道Vol.5~

入院中にしたことは、とにかく規則正しい生活を送ることでした。

投薬もしましたが、先生からは「それだけで治るものではないのよ」と言われ、
軽い運動とカウンセリングが大切と、ウォーキングをすることになりました。

そもそも赤ちゃんを育てるのに、
規則正しい生活も軽い運動も思うようにはできません。

産後のお母さんたちが、
少なからずブルーになるのは当たり前のことかもしれません。

上手に息抜き手抜きができればいいのですが、
私にはなかなかできませんでした。

夫は毎日、仕事帰りに病院へ来て、
娘の様子を聞かせてくれました。

週末になれば娘を連れてきてくれ、
その成長を見ると励まされました。

投薬に伴い断乳をするため、
病院まで母乳を搾りに助産師さんが何度も来てくれました。

中でも、親しい友人たちの訪問は社会とのつながりを感じさせてくれました。

また、病院内でもいろんな出会いがありました。

私のように育児中に心が病み、
長い間、闘病生活をしている方もいらっしゃいました。

皆、子どもが大好きで、
面会後は「愛しすぎたね」と一緒に泣いたり笑ったりしました。

うつになると、午前中は最悪な状態ですが、
午後から次第に元気になるのが特徴です。

産後うつは、ホルモンの回復もあるので少し経過は違うかもしれませんが、私も、午後から元気に。

病棟の雰囲気は、午前と午後ではまるで違う施設のようでした。

つづく

文・絵 マザージャーナリスト大坪香織

お母さん業界新聞ちっご版Vol.50(2019年4月号)掲載
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.5

うつうつお母ちゃんの産後道Vol.1「大丈夫じゃなくても大丈夫!」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.2「娘はかわいいけれど」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.3「肥だめに身を投げる状態」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.4「ちゃんと育児に戻るため」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.6「不安を取り除けるのは自分だけ」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.7「地域医療の連携で支えてもらった命」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.8「こうしてもらえて、本当によかった!」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.9「暇にしないことが命をつなげた」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.10「産婦人科、心療内科、助産師さんの連携のおかげで」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.11「育児は迷惑をかけながらやろう」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.12「産前・産後うつのあなたと、ご家族の皆さんへ」

2020年度「うつうつお母ちゃんの座談会」
産前・産後うつ経験者の大坪香織さんが話し手の当事者同士の会なので安心してご参加ください。
他、オンラインでも開催しています。詳細は随時更新中。
★2020年9月30日オンライン座談会 イベントページ

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ABOUT US
池田彩お母さん大学福岡支局長
お母さん大学福岡(ちっご)支局長/元お母さん業界新聞ちっご版編集長。長女が1歳の頃にお母さん大学に出会いマザージャーナリストに。ペンを持ったことで視点が変化し、「お母さんになれてよかった!」と心から感じる。久留米で活動をスタートして13年。現在は、久留米市合川町の「松葉荘」で居場所づくりをしながら、九州中のお母さんにお母さん業界新聞を届けようと奮闘中。3児(中3、小6、小2)の母/MJプロ/みそまるマスター/みそソムリエ