お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

目指せ!昭和的子育て

2018.3.26(月)【味噌作り】

毎月、新聞折り込み作業&井戸端おしゃべり会を開催するにあたり、
場所を提供してくださっている施設があります。

産前産後サポートステーション「心ゆるり」さん。
http://www.sango-care.net/

産前産後のお母さんや赤ちゃん・ご家族をサポートしたいと、
助産師さんが熱い情熱と共に、おひとりで立ち上げられた施設です。
今は、たくさんのスタッフの方と共に、運営されています。

昨年から、私の住む町でもこの姉妹施設がオープンしたことをきっかけに、
この場所が、もっともっと私たちの住む地域に根差すように、
お母さんたちの駆け込み寺的・センター的な場所・居場所になるようにと願い、
助産師さんにお願いして、昨年秋から折り込み作業の場として使わせて頂くことになりました。

ここで、毎月私たちは集まり、ワイワイガヤガヤと色んな話をし、
笑い、時に泣き、励まし、繋がり、
今では無くてはならない時間になっています。

そして、この度。
いつもここに集まり、ここで出逢ったお母さんたちが、
お母さんたちからの発案で、「親子で味噌作り」をすることになりました。

大人8名。こども8名。
古民家を改装された、この昭和の懐かしさが残る温かい場所で、
縁側に新聞を敷き、桶を並べ、
ぽかぽかの日差しを背中に浴びながら、
みんなでワイワイガヤガヤ、味噌を仕込みました。

私は11月に仕込んだので、今回は子守り隊&写真撮影人員としての参加。
特に、初めて参加される方が不安のないように、
周りへの遠慮でせっかくの味噌作りが楽しめないのは勿体ないので、
主に子守りに専念していました。

2018/03/26 10:36

割烹着にエプロン・三角巾姿のお母さんたちが、
真剣に講師の方の話を聴いています。

そして、前日に自分たちで煮てきた大豆のチェックを終えると、
塩切りしたり、麹と大豆を混ぜていったり・・・の工程を
こどもたちと行います。

興味津々の赤ちゃんたちは、まず触ってみて、舐めます。
もちろん、舐めます。
塩辛いけれど、それも経験。

「ギャー!」とビックリするお母さん。
でも、こどもは嬉しそう(笑)

2018/03/26 10:31

そこらじゅうが、麹だらけ。大豆だらけ。
服にも、顔にも、足の裏にも。
桶の中に身体ごとダイブしそうなこどもたちも数名(笑)
もう、可愛くて可愛くて、なんとも幸せな光景でした。

おんぶしながら、お母さんがこねていると、
その動きが心地よかったのか、背中で寝る子も。
愛情いっぱい込めて仕込むお母さんたちの美しいこと。

2018/03/26 10:39

手作業しながら、お母さんたちはおしゃべりに夢中。
「気持ちいい!」
「楽しい!」
「嬉しい!」
そんな言葉がいっぱいの時間でした。

2018/03/26 11:13

隣の畳の部屋では、こどもたちは自由に遊んでいます。
年上のお姉ちゃんが、小さい子の面倒を見ていたり、
勝手に、自由に、こどもたちはこどもたちの世界で遊んでいます。
そして、時にお母さんにくっついて、一緒に味噌をこねこねしている姿は
なんて幸せで、なんて豊かなんだろう~と
みんなの姿を見ながら、私はひとり感動していました。

2018/03/26 10:37

部屋中に匂う、麹と大豆の独特の匂い。
お母さんたちがとにかく生き生きしてて、楽しそうで。
そんなお母さんたちを見て、こどもたちも安心して遊んでいる。
みんなが、みんなの子を見ていて、声をかけ合い、助け合う様子。

我が子が、他の人の味噌をこねこねしたって、大丈夫!
他の子とおもちゃの取り合いになっても、大丈夫!
泣いたって、大丈夫!
怒ったって、大丈夫!
我が子のこと見てなくったって、大丈夫!
(誰かが見ててくれるからね)

そんなあったか~い雰囲気が、ここにはありました。

それが、もう私は嬉しくて嬉しくて・・・

「この子のお母さん、誰だったっけ!?」
「この子、誰だったっけ!?」
「この子とこの子、兄弟(姉妹)だったっけ!?」

そんな、ごちゃまぜ・まぜこぜ・わちゃわちゃの環境にしていきたい!

お母さんがひとりでぜ~んぶ抱え込んでいたとしたら、
もし肩にいっぱい荷物が乗ってたとしたら、
ここではその荷物を降ろせる場所にしていきたいし、すでにもう、そうなっている気がします。

公的機関や、支援センターに行っても、
「他の子の迷惑になるんじゃないか」
「おもちゃの取り合いで嫌な思いをさせるんじゃないか」
「なかなか深い話や愚痴が話せる人がいない」

そんな遠慮や気遣いで疲れ果て、支援センターにも行けなくなる方もたくさんいらっしゃいます。
だからこそ、「そ~んなのここでは一切いらないよ!」っていう場所にしたい。
ここに集まってくれる方たちは、そんな気持ちを持っている方たちばかりなので、
毎回初めましての方がいるけど、自然に打ち解けて、
「来月も来ます!!」って嬉しそうに帰っていかれます。

私はこの町で新聞を書き始め、この町でお母さんの集う場所作りをと、
「この指と~まれ!」の最初の一歩・指出し人にはなったけれど、
あとは今回のようにみんなが発案して、
みんなが作っているあったか~い繋がりと雰囲気に、
心から感動し、心から嬉しい時間でした。

そして、親子で作った愛情たっぷりの味噌は、
どんなに美味しい味噌になることでしょう。

ある方曰く、
「お母さんの集まる場所には、神が宿る」
らしいです。

まさに、神々しささえ感じた今回の皆さんの姿。

お母さん自身が楽しくて、ワクワクすることを
イベント的にではなく、ごく自然に、これからもやっていきたい。

きっと、昭和以前の地域のお母ちゃんたちは、
こんな「井戸端」が当たり前にあったのではないかと思います。

 

そんな《昭和的子育てアレンジの、平成子育て≫をしていきたいな(笑)
今回の味噌作りのように、ひとりでは味噌作りできない。
子育てもひとりではできないけど、みんなとなら楽しい!
そう強く感じた時間でした。

そして、来月は・・・
折り込み作業の後に、【こども服&ついでに大人服も!交換会】をしたいなと思ってます。

なぜなら・・・
今回の味噌作りに、あるお母さんが、授乳で使えるカーディガンを
まだ小さいお子さんがいらっしゃるお母さんに渡していたとのこと。
それを後で聞いて、

「お!それいい!着なくなった服とか家に色々あるから、断捨離も込めて、
捨てるには忍びないけど、知ってる方やこどもたちに使ってもらえるのならば、
あげる方ももらう方も嬉しいかも!
そして、『あの人が来てる服、実はめちゃ好み♡』などあるだろうから、
ついでにお母さん同士の服交換もしちゃおう!」

と、ひとり計画しては、ほくそ笑んでます♪

そんな計画、この指に止まってくれる人、大募集~♡

3件のコメント

授乳で使えるカーディガンをいただいたものです(笑)

本当にありがとうございました♡♡♡
みなさんが子供たちをあたたかく見守ってくれたおかげで
初心者の私でも楽しく味噌作りができました。

ランチタイムにいただいた陽子さんのお味噌は絶品で!
それぞれ寝かせた期間が違う味噌の食べ比べも味が全然違っておいしかったです(。>﹏<。)

交換会ナイスアイディア!
来月の折々までに息子の洋服整理しておかなきゃ~

先ほど伊藤さんの記事にコメントしてからこちらにバックしてきました。
もちろんすでに読んでいたんですよ。
で、今回思ったのはお母さん達のホッとできる居場所づくりが今回更なる発展をしたこと。
昭和の子育てじゃないなと感じたのです。
昭和は私の世代だし、便利で手軽さを追い求めた世代で食生活が乱れていく時代の子育てだから。
私の子どもの頃の初期の昭和にはありましたけど、母はすでにみそは作っておらず近所の庭で麹を広げてあるのを
見て母に聞いたら「みそを作る作業をしている・・・」と言われた言葉だけが残っています。
だから今一周して手作りへの興味が出てきたんだなというのが感じられて、母の思いが世の中を変えていくことが
希望として感じられます。
次は交換会だから、それも楽しみになってきましたね。

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ABOUT US
近藤美和子
岡山県出身。大学は島根。就職は山口。結婚して愛媛へ。 2015年春に、愛媛から福岡に転居し、お母さん大学に出逢いました。 現在、小6と小3のわんぱく息子2人のお母さんをさせてもらっています。3年前から、わたし版【筑前町ゆりかご版】を書いています。 また、音楽療法士として、障がいのある子どもたちと関わる仕事をしています。 「お母さん」であることを、悩みもがきながらも、全身全力で楽しみたいと思っています! 好きなことは、自然・音楽・読書・ひとり旅・食べること・歌うこと・人と交わること・高校野球です♪