お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

誕生日に母を想う

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7月14日は、私の誕生日だ。
私は早朝4時台に産まれたらしい。
毎年誕生日、朝目覚めると、あぁ自分はもうこの世に誕生していたんだなと感慨深くなる。今年は、私を産んだ瞬間母はどんな気持ちだったのだろうと、朝食準備をしながら想いを馳せていた。こんな気持ちが沸いたのは、やはり自分が母親になったからなんだなとも感じた。

私は思春期から母に反抗し通しだった。私の母は過保護だった。何とか抗おうと色々頑張ったが、結局母に負けてしまうのだった。
たった一度母が折れたのが、夫との結婚だった。
夫と付き合い始めた時から、両親、特に母が猛烈に反対した。何度衝突したか分からない。だけど夫とのことだけは私も譲らなかった。最後は私を青森県から群馬県に出してくれた。
今なら理解出来る。ずっと過保護だったのは、危なっかしい私を、我が子を必死に守ろうとした愛情だったと。

第2子長女が産まれた翌日、母が青森から孫に会いに来てくれた。いよいよ母が青森に戻る前日の夕方、マタニティブルーが始まっていた私は母の前で大泣きした。反抗ばかりで親孝行を何もしなかったことを詫びると、母が私を抱き締めてくれた。そして言った。「あんたが母親になったことが一番の親孝行なんだから」と。「お母さんは最後まで結婚に反対だった。でもあんたはそれを振り切ってたった一人で群馬に行った。そして子供を産んで育てた。子供たちが大きくなったから、それだけは伝えてあげなさい」と。
その時分かった。口に出したことはなかったけれど、本当は私がいつか結婚して母親になる道をずっと望んでいたんだなと。

私が学生の頃、母が私が産まれた時の喜びを描いた絵手紙を見せてもらったことがある。「あなたがうまれた日、窓辺で微笑んでいました」と記してあった。産まれた時のことを、私が学生になってから書くなんて、と当時思ったが、その気持ちが私も分かるようになった。いくつになっても子供はやはり子供なんだね。私もずっと、子供たちが産まれた時の気持ちは忘れない、忘れたくない。

お母さん、産んでくれて本当にありがとう。
毎日てんやわんやで、すぐに自己嫌悪になるけれど、愛するパパと子供たちがそばにいて、私は今とても幸せです。
また皆で会いに行くからね。

10件のコメント

田端さん、はじめまして!
コメントありがとうございます。
私は非常に危なっかしいらしいので、母はずっと手放すのが心配だったのだろうと思います。でも自分も母になったので、今度は皆を安心させる存在になりたいのですが、なかなか、、(笑)
息子も可愛いけれど、娘は同性なので私も娘にはまた別の想いを持っています。幸せな結婚をしてほしいですね

はじめまして!神奈川県在住、脇門です(^ ^)

涙が出てしまいました…
お母さんの気持ちも、木村さんの気持ちもすごく伝わって…
いくつになっても、母の愛を感じられますよね。
私も自分の子供に同じように想ってあげられるかな。
私も7月誕生日なのですが、この企画、母への想いがありすぎて書けずにいます。
でもやっぱり書き残すっていいですね。

脇門さん、はじめまして!
コメントありがとうございます。
そして共感して頂いて嬉しいです。
恥ずかしながら、泣きながらこの記事を書いていました。
母になって、母の色々なことを理解出来るようになりました。
でも、過保護過ぎると束縛されていると感じてしまうので、私は母より少し放任主義になりたいと思っています。子育ての道のりで思ったようにいくかは未知ですが。
母への想いは私も書き切れませんでした。
でも、ほんと書くっていいですね。

青柳さん、ありがとうございます。
主人は大学時代の友人で、主人のことがどうしても忘れられずに連絡を取り、長年の片想いがかなっての結婚でした。
学生だったのはもう22年前ですが。
私を受け入れてくれた主人、義父母、両親、今までの人生皆に感謝したいです。

木村さん、改めてお誕生日おめでとうございます!
木村さんのお母さん、歩さんを産んでくださってありがとうございます!
なんと時間は過ぎましたが、とても素敵な出会いとなりました。
宿題、書いてくださってありがとうございます。
もう、どんな人なのかが、9割わかった気がしています。
またたくさん教えてくださいね!

植地さん、改めてありがとうございます!
私は非常に分かりやすい性格だと家族からも友人からも言われています。
子供の頃から悩み易い性格でしたが、「名は体を表す」がいつからか自分のモットーになりました。アラフィフになりましたが、親が付けてくれた名前の通りこれからも前を向いて歩いていこうと思います。

はじめまして!
横須賀の岸です!
木村さんの記事読んで、お母さーーん!ってなりました。
私も入学して割とすぐこの記事を書いたんです。
ぼろぼろと泣きながら。
木村さんもきっとそうだったんじゃないかな…って思いながら読ませていただきました。
木村さんのお母さんにも記事読んでもらいたい!
これからも木村さんの記事楽しみにしています!

岸さん、はじめまして!
コメントありがとうございます。

この記事を書くまでは、まだ母への反抗心があったのですが、書きながら自分の母への気持ちが浄化されたように思います。
泣きながら書きましたが、書いて良かったです。
皆さんおっしゃっていますが、書くって心の整理にもなっていいですね✨
これからもよろしくお願いします!

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ABOUT US
木村歩
青森県出身。生年月日1976年7月14日。2016年に結婚し、群馬県在住。6歳男子5歳女子の母。息子2歳娘1歳の2020年2月、共済ショップで配布されていたお母さん業界新聞を手に取り読んだのが、お母さん大学との出会い。今年5月で入学して4年目になりました! 同居の悩みはありますが、義父母と共同で年子2人を子育てしています。子供たちの尊さを身に染みて実感しているこの頃です。