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大阪版10月号パパスタイル/「シュフになりたい!」シュフってなんて素敵な生き方なんだろう/己波智司さん(松原市)

パパスタイル 己波智司さん(松原市)
シュフになりたい!

「シュフになりたい!」
40歳になるぼくは、大真面目にいろいろなところで、こう宣言しています。
なぜか。宣言することで自分の覚悟を固めていってるんです。
そうしないといけないくらい、男のぼくが男性社会の中から飛び出すには、勇気がいることでして。
同じように、かなりの覚悟と勇気が必要となったのは、5年ほど前のこと。
「早めに育休を終えて会社復帰しようと思ってる」と第一子を妊娠した妻がポロッとこぼした一言からでした。
その頃も今も、共働きのわが家は妻が稼ぎ頭で、食事などの家事はぼくがメイン。
妻の言葉を受け、それならぼくが長期で育児休業を取ろうと決意。
ただ会社で男性の長期育休取得の前例はなく、要望を伝える前に
ネットや厚生労働省のサイトから、申請を拒否されないための
情報を集めて武装し、いざ会社に要望を伝達。
「1年間育休を取得したいんです」
たった20文字ほどの言葉を発するために、とてつもなく勇気が必要でした。
たぶん声も震えていたと思います。
幸いにも理解のある上司で話はトントンと進み、結果的に子ども2人で2度の育休、
合計2年半の育児に専念することができました。
専念して初めてわかったシュフの大変さと尊さ。
そして、いつしかシュフを尊敬するように。
なんて素敵な生き方なんだろう、と。
まだまだ男性の育休取得率は低い状態。
でもぼくが育休を取得したことで、会社の後輩や周囲には
育休取得者がちらほら生まれています。
ハードルはより高いけれど、
「ぼくがシュフになることで、また誰かが続いてくれ、そんなぼくを見て
子どもたちが、楽しそうだと感じてくれれば…」
そんなことを考えながら、必死にシュフを目指してもがいています。

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(お母さん業界新聞大阪版編集長 宇賀佐智子)