お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

お誕生日は一緒に

 21世紀の幕開けとともに、わが家にやってきてくれた双子の息子。長男を天に見送った直後に授かった命でした。産婦人科の看護師として働く今、改めて思います。一つの命が宿り、生まれてくることは、気が遠くなるような確率と奇跡の積み重ねなのだと。

双子の育児は、まさに「ドタバタ」の連続でした。右と左へ同時に走り出す2人を、どちらから捕まえるか。危険回避の本能だけで追いかけっこをしていたあの頃。学校へ行けたり行けなかったり、一人が合格し、一人が不合格という場面では、真ん中に座って「おめでとう」と「がんばったね」を同時に言わなければなりませんでした。

「寄り添わなければ」と必死だったけれど、今思えば私のほうが先走っていたのかもしれません。最近になって2人が「あの時、母さんも辛そうだったから言えなかった」と当時の本音を話してくれました。

親が子を見ているつもりで、実は私のほうが子どもたちに気遣われ、見守られていたのです。

そんな彼らも成人し、今は全員が揃うことも珍しくなりました。けれど誕生日だけは別。仕事や約束を調整し、みんなで食卓を囲みます。妹が腕を振るったごちそうの横で、私は仕事帰りに心を込めておむすびを握る。それだけでいい、それがいいのです。

「母さん記念日、おめでとう」。子どもたちからかけられた言葉に胸が熱くなります。今日までこの子たちを支えてくださった、多くの人たちへの感謝が溢れます。

ひゅう、くう。生まれてきてくれてありがとう。あなたたちを抱いた日のあのぬくもりは、今も私の中にあります。真っ青な空のように、世界を照らすお日様のように、どうか元気で。お祝いをさせてくれてありがとう。どこにいても、ずっとずっと忘れないよ。

お母さん業界新聞3月号 あすか母さんのドタバタ日記