SDGsってなぁに?「お母さんの笑顔が世界を変える」

「SDGs」という言葉を、聞いたことはありますか?
実は、このSDGsって、私たち子どもを育てる母親には、とても関係すること。
なぜなら、子どもたちの未来につながることだからです。

お母さん300人に
聞きました

「Sustainable Development Goals」の頭文字を並べた「SDGs」、「エスディージーズ」と読む。日本語訳は「持続可能な開発目標」。2015年の国連サミットで採択され、2030年までに達成すべき17のゴールと169のターゲット(具体目標)で構成され、世界中の貧困、災害、内戦、環境汚染などさまざまな困難で困っている人や苦しんでいる人を「地球上の誰一人として置き去りにしない」がスローガンだ。

12月初め、子育て中のお母さんたちに「SDGs」について尋ねたところ、302人の回答が集まった。
その結果、「知っている」と答えた人が15・89%(48人)に対し、「知らない」と答えたのは69・86%(211人)、「聞いたことはあるが、よくわからない」は14・24%(43人)と、約84%の人が「SDGs」について理解していないことがわかった。

驚いたのは、「知らない」と「聞いたことはあるが、よくわからない」と答えた人のうち、16%を超える人がすぐに「SDGs」について調べ、コメントを寄せてくれたこと。
そして、「小さなことから一歩ずつですね」「個人の意識がとても重要」「心がけるところからスタート」「目の前のことに真面目に一生懸命に取り組むこと」「折に触れ家族で話し合っていきたい」のほか、「知らなかった自分が恥ずかしい。まだよくわからないけれど、今日から勉強し、何か少しでも自分にできることから始めたい」「いろいろ難しそうだけど、意識と改善で、地球温暖化も少子高齢化も変えられるような気がしてきた」など、とても前向きな意見が多かったことは、幸い。

 

「SDGsって知ってる?」

2019年12月 お母さん大学調べ
有効回答302人

 

学校でSDGsを
学ぶ時代になった

一方で気になったのは、「調べたけど全く頭に入ってこない」「地球レベルの話で自分とは遠い世界の問題」「志の高い人たちが、かっこだけやりそうな感じ」「大事な問題だと思うけれど、身近なことに感じない」といった声も、同様に多くあったこと。

「SDGsって入力も大変だし、SDGsというネーミングからして、国民に浸透させる意識があるのか疑問」という声はシビアだが、「目の前のことにいっぱいいっぱいで、今これ以上何かをしろと言われても無理」という声に象徴されるように、「何か、特別なことをしなきゃいけない」と、とらえられていることも事実。

もちろん「知っている」人の中には、「お母さんなら、日々当たり前にやっていること」「未来の子どもたちに何を残すかは、私たち母親の大事な使命」「どの項目もお母さんに関係すること。そのことを意識して生活していきたい」「調べてみてわかったことは、これは未来をつくるお母さん業の仕事ですね」といった声もあって、わかっている人はわかっている。

そのほか、「小1でSDGsについて絵を描きましょうという課題がありました」「国連のSDGsバッジを付けるのが流行っています」「高校で詳しく学んでいるようです」「子どもたちのほうがグローバルな意識が進んでいるようです」といった声も複数あり、多くの「SDGs認知度」調査にある通り「10代、20代の割合が高い」ことを実証する結果となった。

 

どのように認知度や
意識を上げるか?

「会社でも急にSDGsと言い始めました。女性活躍推進や働き方改革もSDGsなんてびっくりです」「最近ストローを出さないお店が増えたと思ったら、こういうことだったんですね」

「ネットで詳しく調べたがどれも難しい。お母さんにわかる言語で書いてほしい」「認知度を上げるキャンペーンが必要」という声に混じり、「国連や国が言っても他人事ですが、お母さん業界新聞で取り上げてくれたら一気に自分事になる気がします」というコメントがあり、うれしい反面プレッシャーも。

総じて、認知度を上げること。さらには自分事として理解し、行動に移すところまでを促すには、もう少し仕掛やユニークな取り組みが必要かと思う。本調査をきっかけに、少しでも認知度や意識が上がることが望ましい。

 

お母さんができるSDGs

2030年までにSDGsをかなえるため、お母さんとしてできることは何かを考えてみました。

難しいことや大それたことはできませんが、ひとりの人間として、自分を幸せにすること。そのためには自分を認めて信じ、そのままを愛し、楽しくいきいきと自分の軸で生きることだと考えました。

お母さんが幸せなら家族も幸せになります。お母さんが自分に自信を持ち、笑顔になることが一番大切なことだと考えます。

幸いにも私は4人の子どもを授かりました。子どもたちは毎日のように、うれしいことや大変なことなどを運んできてくれます。

これは子どもたちからのギフト。おかげでいろいろな経験を積むことができ、私を豊かにしてくれます。先輩ママは「渦中は必死だけれど、子育ての苦労は全部笑い話になる」と、みんな口を揃えて言いますが、本当にそうだと実感しています。

日頃から環境に配慮し、不要なごみを出さない努力、マイバッグを使う、プラストローを使わない、最大限リサイクルできるよう、ごみの分別をすることができます。

モノを持ちすぎないよう整理整頓し、シンプルな生活を心がけることでムダを省き、整った空間で心も体も健康的になります。

性教育を小学生のうちから教えること、地域活動を通し近所の方たちとつながること、昔ながらの「拡大家族」で暮らし生と死を肌身で感じることなど、少しの意識と少しの努力によって子どもに伝えることができ、心地よく生きていくことができます。

私たちができることは小さくても、続けることで積み重なり、確実に目標に近づく気がします。

(三代川りか)

 

日々のお母さんの
行動がすべて

企業にはSDGsの取り組みが義務化され、商品やサービス開発はもちろん、社会貢献として取り組む企業も増えた。2020年はオリンピックイヤー。世界じゅうから注目が集まる日本だが、どこまで「SDGs」の理解と実践を深められるか、というところだ。

「子育てとは未来づくり」の考えが根本にある「お母さん業界新聞」としては、前述したいくつかのコメントにあるように、「SDGs=お母さんの意識と行動」ととらえ、究極の答えはやはり「お母さんの笑顔」と解釈せずにはいられない。

子どもを育てているお母さん一人ひとりが少しだけ意識して、毎日を笑顔で過ごせたら。そして一人の力は小さくてもつながることでさらに大きな力となっていくだろう。

本紙ではこれからも「SDGs」に注目し、みんなで考えていきたい。

最後に「SDGsって何? SBチーズは知ってるけど…」と答えてくれたお母さんに、座布団一枚進呈したい。
(レポート・植地宏美)

(2020年1月号MJレポート)

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ABOUTこの記事をかいた人

編集部 青柳 真美

お母さん大学事務局兼編集部。お母さん業界新聞副編集長。みそまる普及委員会代表。みそソムリエ。宅地建物取引主任者。仕事は、お母さんを笑顔にすることと、味噌を伝えること。具体的には、編集・企画・営業・イベント…。おっと、忘れちゃいけない大事な仕事が、藤本学長のツーヤクとカイゴ。家族と仕事以外に、私の人生に欠かせないもの…車/映画/本/旅/食後のコーヒー。息子1人(27歳)。