お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

いつの世も変わらぬ親の願い

妻と3人の子どもたちと共に平凡ながらも楽しい日々を送っています。
中学3年生の長男、中学1年生の長女、そして幼稚園年少さんの次男。
兄弟なのに性格は全くの三者三様、面白いものです。

昨年までいくつかの会の役で家にいない生活が長く続き、妻には苦労をかけてしまいましたが、今年は役を終え、やっと家にいられるようになりました。
これまでの分を取り返そうと、今は末っ子のお世話に奮闘中です。
すぐに大きくなってしまう子どもたちと過ごす一瞬一瞬が今だけしかない貴重なものだと感じています。

私は大井神社の神主です。
神社には毎日多くの参拝者がお見えになります。
その中で強く伝わってくるのが、子を思う親の願いです。
厄除け、交通安全、さまざまな願いがありますが、とりわけ多いのが子どもに関する願いです。
初宮詣、七五三詣などどれも子どものこれまでの無事な成長に感謝し、さらなる成長を祈るものです。

医学の発達で子どもの死亡率は昔よりも格段に下がり、人の生き方や価値観もどんどん多様化してきている現代においても、昔と変わらず神様に「わが子の健やかな成長」を願う行事が広く受け継がれてきていることはすごいことだなと感じます。
今も昔も、子を持つ親の一番の願いなんだなと。

この当たり前のような願いが、私たちの生活をつくっているのだと思います。
子どもの未来のため、幸せのために、親は仕事をがんばり、地域をより良くしようとがんばり、それが良い社会に繋がるのだと思います。
この「親の願い」がわが子たちにも伝わっていくように、これからも父親として背中を見せていかなければ。

人を思い、感謝を忘れず、たくさんの経験をしていってくれますように。

片川大輝(島田市)

(お母さん業界新聞静岡版 2020年11月号 パパスタイル)