お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

不安を取り除けるのは自分だけ~うつうつお母ちゃんの産後道Vol.6~

「年末には元気で年ば越せるたい」と主治医の言葉通り、
ひと月半の入院生活を経て退院。

年末は家族で笑って年を越すことができました。

入院は辛い経験でしたが、薬の調整も早く、今ではよかったと思えます。

そして長女の出産から5年、2人目を授かりました。

望んだ妊娠でしたがわかった瞬間から、急に不安に襲われ
「また、娘のときのようになったらどうしよう…」と激しく動揺し、パニックに。

今度は産前からうつになりました。

しかし前回と大きく違うのは、
早期対策・早期対策ができたことで、
入院せずに元気になれたことです。

不安を取り除きたくて、いくつもの産院を訪ねましたが、
どこもこの妊娠に対して、肯定とも否定とも言えない反応。

「この妊娠はやめましょう」と言われたかったのかもしれません。

最後に、今の心療内科に思い切って予約を入れました。

ここで私は、不安を取り除くことができるのは
「ほかの誰でもない、自分自身である」ということを、突きつけられたのです。

「産むしかないでしょう!あなたの性格からすると、
この妊娠を断念すれば一生快復の見込みのない状態になる。
天国で育児をすると言い出しかねない。
お産をして、全てを洗い流し、生まれ変わりましょうよ!」と。

私はボロボロと涙を流しながらも、夫と転院を決めました。

不安がなくなった訳ではありません。そのままです。

先生は「前回とは全く違ったお産をしましょう」と言いました。

つづく

文・写真 マザージャーナリスト大坪香織

お母さん業界新聞ちっご版Vol51 2019年5月号掲載
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.6

うつうつお母ちゃんの産後道Vol.1「大丈夫じゃなくても大丈夫!」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.2「娘はかわいいけれど」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.3「肥だめに身を投げる状態」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.4「ちゃんと育児に戻るため」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.5「回復していく道のりの中で」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.6「不安を取り除けるのは自分だけ」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.7「地域医療の連携で支えてもらった命」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.8「こうしてもらえて、本当によかった!」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.9「暇にしないことが命をつなげた」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.10「産婦人科、心療内科、助産師さんの連携のおかげで」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.11「育児は迷惑をかけながらやろう」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.12「産前・産後うつのあなたと、ご家族の皆さんへ」

2020年度「うつうつお母ちゃんの座談会」
産前・産後うつ経験者の大坪香織さんが話し手の当事者同士の会なので安心してご参加ください。

他、オンラインでも開催しています。詳細は随時更新中。
★2020年9月30日オンライン座談会 イベントページ

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ABOUT US
池田彩お母さん大学福岡支局長
お母さん大学福岡(ちっご)支局長/元お母さん業界新聞ちっご版編集長。長女が1歳の頃にお母さん大学に出会いマザージャーナリストに。ペンを持ったことで視点が変化し、「お母さんになれてよかった!」と心から感じる。久留米で活動をスタートして13年。現在は、久留米市合川町の「松葉荘」で居場所づくりをしながら、九州中のお母さんにお母さん業界新聞を届けようと奮闘中。3児(中3、小6、小2)の母/MJプロ/みそまるマスター/みそソムリエ