お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

息子先生の教え

ある日の出来事。

次男が砂場で友だちと仲良く遊んでいたのだが、気がつくと一人でシクシク泣いている。

他の子たちは別の所で遊んでいる。

気になったので近付いて事情を聞いたら

「○○君たちが頭に砂をかけた。」

よく見たら髪の毛は砂だらけ。

そうねそうね、と砂を払い、泣いている次男を落ち着かせる。

少しして、事情を聞こうと他の子の所へ行き尋ねると

「砂なんかかけてない。」と言う。

いつも遊んでいる仲良しの子たちだから、嘘なんてつくはずないのだが…。

その場を見ていなかったので、それ以上こちらも「本当に?」と聞く以外何もできず…。

しばらくして、また一緒に遊びだしたのだが、私の心はモヤモヤしたまま。

家に帰ってきて長男に聞いてみた。

「今日こんな事があったんだけど、どっちを信じれば良いかね?お母さん、どうすれば良かったかね…?」

すると一言。

「信じてほしい〜!」

その言葉に全てが詰まっていた。

事実をハッキリさせるよりも、相手を責めるよりも、とにかく息子は

「お母さんに信じてほしい。」

ただそれだけなんだと。

ついつい、事実を突き止めようとしたり、本人や相手を責めてしまいがちだけど

そんなの全然関係なくて、自分の話を信じてほしい。

信じてあげればそこで全てが解決する。

「お母さん、あんたの事信じるよ。」

それだけで満足なんだ。

そんな気がした。

さすが長男だな〜。尋ねて良かった。

これからも息子先生たちの言葉に耳を傾けよう。

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福岡ひなたぼっこ版編集長/ちはらみさ

6件のコメント

母の落ち着かないモヤモヤ感を解消してくれたのはお兄ちゃんだったんですね。
砂をかけられた場面を見てはいないけれど、確かに砂がかかっている・・・
それを冷静に様子を見られたのがお母さん。
そのことを私は想像しながら読んでいました。
一言事情を子どもたちに聞いてみたことで、そのあと再び遊びができたのかもしれないし
砂遊びの最中は夢中なため、次男君に砂がかかったかもしれないことを気がつかなかったのかも・・・などと。
そして長男君は色んな経験をしたからこその「信じてほしい」の言葉だったのかな。

長男も長男で、友達の仲でいろいろと揉まれてきているといます。
彼なりの経験値から出た言葉でしょうか?
こうやって大きくなっちゃうんでしょうね・・・。
うれしいやら、さみしいやら。

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ABOUT US
智原美沙
広島生まれ、広島育ち。思春期に突入した長男(14歳)と、気が強い次男(10歳)2人のお母さん。福岡市わたし版ひなたぼっこ版編集長。NPO法人Hand&Foot正会員。自分のこと、日々のこと、子どもたちのこと、左手全指欠損の次男のことなどを書いています。