ご報告が遅くなりましたが、先週行った折々おしゃべり会 in 筑前町のご報告です☆
今回の折々おしゃべり会は、いつもと全く違う形態と内容と雰囲気でした。
なぜなら・・・大阪のお母さん大学生、みっこさんこと池田美智子さんのご参加!!
そして、行政関係者が5名参加してくださったからです。
直前に参加キャンセルが数名でしたが、参加されたお母さんたちは11名。
こども5名。
それプラス行政関係者が5名。
いつもより人数が多いとのことが事前からわかっていたので、
いつも場所を貸してくださる心ゆるりさんのご配慮で、二間続きの和室を開放して使わせて頂きました。
なぜ、行政の方が参加されることになったかというと・・・
今月号の町の広報に
【ちくぜん助け合いの会 みんなで創るお互い様の社会】
-筑前町における、地域の支え合いを一緒に考え、仕組み作りをしてくださる住民の方を募集しますー
との広報が載っており、私がそれに手を挙げたからです。
ずっと前からお母さん大学で、そして、各地で行われている折々おしゃべり会がやっていることは
まさにこのことだと思うし、私たちだけでやっていくには限界があり、完璧なものではありません。
より多くの方と繋がり、より多くの方にこの新聞が届くためには、
行政の力を借りることも、借りる時も必要だと常々思っていたので、
お互いに良い関係で活動がシェアできたらとの想いで、このプロジェクトに手を挙げました。
すると、その折り込み会がどんなものか、見せて頂きたいとのことで、今回参加されることになったという経緯です。
ただ、行政関係者だろうが町議員さんだろうが、立場に上下はなく、
皆さんが同じフラットな立ち位置で、忌憚なく意見交換がしたいと思い、
行政の方にも一緒に輪の中に入ってもらい、新聞の折り込みをして頂きました。
今回、いつも参加してくれる筑前町のメンバーの他に、
小郡から、筑紫野から、久留米から・・・と遠方からの参加者が半分でした。
(以前、久留米の折り込みで出逢ったお母さんが、1度しか会ってないにも関わらず
「美和子さんに会いたいので、行きます!」と連絡して、参加してくれた方も♪)
初めましての方も、久しぶりの方もたくさんいましたが、
いつもと違う雰囲気ながらも、新聞を折って、ひとつの輪で、ひとつの作業をすることにより、
自然と距離は近くなり、自然に色んな話ができました。
・「子育て支援センターはあっても、行けない・行きたくない」そんなお母さんの生の声。
・国や地方自治体がリードして行うサービス(公助)には限界が来ており、
これからは、地域の住人同士が助け合う自助・共助の時代になっていく。
その仕組みをどうやって作っていくかが課題だとの話。
・行政任せの団体は潰れていく。
自分たちので力で立ち上がり、自分たちでどんどん力をつけ、高め合っていく団体は生き残っていくという話。
・30年前から子育ての時代背景をずっと見てきた。(みっこさんの話)
そこから見える社会の在り方が、親や育児に影響している。
「お母さんは支援されるだけの存在ではない。自ら立ち上がってアクションしていく力があるんだよ」
という、藤本さんの言葉を紹介した私の補足説明もしてくださいました。
・「お母さん大学とはこういう場所」という説明を、自分の記事を読みながら、
そこにコメントをしてくれたみっこさんのコメントを読みながら、説明してくれた、伊藤ちゃん。
それを嬉しそうに聴く、みっこさん。
・助けを求めたいけど、求められないお母さんたちがいる現状を語ってくれる、心ゆるりスタッフ。
・子育て支援サービスが充実すればするほど、
「やってもらう」「何かしてもらう」ことが当たり前になり、それが今度は
「やってもらえない」「こうじゃない・ああじゃない」と不満に変わる。
・実家が遠い、または、近くにあっても様々な事情で実家を頼れない母親たち。
地域にいる元気なお年寄りの方たちと、子育て世帯をどう繋いでいくのかという課題。
ただし、たとえそこが繋がったとしても、今の子育ての考え方と昔の考え方(価値観)の差やギャップにより、
何気なく言われた一言で、今子育てをしているお母さんたちが傷つく・心を閉ざしてしまうという事例もあり、
その差にどう折り合いをつけていくのかという課題。
・この折々おしゃべり会は、私たちお母さんたちが主体となって動いて開催しているということや
そもそも、そんな会があったなんて知らないと言う行政。
また、行政内で知っている課があるにも関わらず、他の課と連携できていなかったり、
必要なお母さん方に届いていかないという課題。
まだまだ知らない地域資源がたくさんあるにも関わらず、そこが繋がっていくというのはとても難しい壁。
「共助」を実現していくには、どうしたらいいのかを、みんなで考える時間でした。
『壁は、壊すためにあるんじゃない』
と言った行政の方の言葉も印象的で、納得するものでした。
そして、最後の30分で、「ちくぜん助け合いの会」とはどういうプロジェクトなのかを説明してくださいました。
この折り込み会が、今(まで)参加してくださっているお母さんたちの
居場所に
楽しい場所に
安心できる場所に
なっていることは間違いありません。
ただ、それだけでいい。
と思う自分。
でも、もっともっと孤立して、しんどい想いをしているお母さんに来てもらえるような場所にしていきたい
と思う自分。
だって、かつては私もそうだったから。
地域のいろ~んな人に助けてもらって、2人の息子を育ててもらったから。
「ひとりじゃないよ」「何か困ったことがあったら頼ってね」
そんな、顔の見える・血の通った温かいものが、この場所にはあります。
そのためには、【安心・信頼できる】色んな力と繋がりを結集して、
「寄ってたかって」
「総がかりで」
「みんなで」
子育てしていきたいと思うのです。
そのためには・・・どうしたらいいのでしょう?
この折々おしゃべり会の意味と存在意義を、改めて感じた時間でした。