復興支援 荒波牡蠣オーナー募集!

石巻で幻の「荒波牡蠣」復活へ   
伝説の漁師の戦い

昨年3月11日の大震災で壊滅的被害を受けた宮城県石巻市の東浜。親潮と黒潮がぶつかり、潮の流れが速くてきつい魚場で牡蠣を養殖する「伝説の漁師」・石森裕治さん(宮城県漁業協同組合石巻市東部支所運営委員長)。 

「命がけで守った船以外、家も倉庫もロープも皆流された。先の生活も見えず、なかなか現実に向き合えなかった自分を奮い立たせてくれたのは、息子を含む、浜の若い連中の存在だった。

日本中の港に後継者問題がある中、幸いにもこの鹿立浜には後継者がたくさんいる。将来を悲観している場合ではない。海の上にいてこそ漁師だ」。 

6、7月に必死で漁具を揃え、稚貝の種つけに成功した。その直後、目の前に大きな問題が立ちはだかった。鮮度を保つため、牡蠣は水揚げ直後に処理場で殻をむかなければならない。

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その処理場が地震と津波で壊れ、保健所の許可が下りず、牡蠣はすくすくと育っているのに、出荷ができないというのである。 

処理場の再建資金調達のため行政支援を求めたところ、3分の2は国と県で補助するが、残り3分の1は事業者負担を強いられた。家も仕事も何もかも失い、マイナスからのスタートだ。出せるお金は1銭もない。 

そこで立ち上げたのが、牡蠣養殖のオーナーを募る「荒波牡蠣復活プロジェクト」。出資金は1口1万円。5000円は処理場の建設費に充てられ、残りの5000円分を牡蠣代金とし、出資者に牡蠣が送られるというしくみ。

復興支援といっても、ただお金を寄付するのではなく、使途が明確で、最高級の牡蠣を卸値で手に入れられるという、納得のプロジェクトだ。 

何より、海の人たちの生活基盤づくりが、一番の支援になるだろう。「今も物資の応援はたくさん届いています。寒いだろうからと防寒着もいっぱい。本当に皆さんの善意はありがたい。けれども本音を言えば、自分のお金で好きなものを買ったり、好きなものを食べたりしたい。自分の足で立って、自分で汗をかいてお金を稼ぐ生活の基盤づくりが大切なんです」。

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昨年12月、プロジェクトがテレビで報道されると、たちまち2週間で1000口の出資が集まった。「インターネットはわからないので、電話ですみません」と話すおばあちゃんが15口の出資を申し出、しかも「年寄りで食べきれないので、牡蠣は1口分でいい」と。その他大勢の善意がうれしかった。 

「あきらめしかなかった自分たちが、ここまで来られたのは、皆さんの応援あってのこと。だからこそ、『これが荒波牡蠣かっ!』と納得してもらえる最高の牡蠣をつくって、お返ししなければならない」と石森さん。 

当初、建設費の3分の1が事業者負担とされていたが、その後、6分の5の補助金を受けられる、つまり6分の1の事業資金を用意すればよいことになった。1月12日現在、1160口の出資が集まっているが、1棟の建設に約1億円がかかるので、当面の目標は3333口。 

だが、東部支所のトップでもある石森さんは「前へ進むんだ!と、ずっと組合員のお尻をたたいてやってきた。漁具を揃えるため、皆に借金もさせてしまった。たくさんの人の善意に応えるためにも、自分の浜だけではなく、荒波牡蠣をつくっている東部支所5か所全部の浜に1つずつ牡蠣処理場ができるまで、何があってもがんばる!」と決意を新たにしている。 

※1月20日現在、荒波牡蠣は宮城県の放射線量基準を大きく下回る安全値。放射線測定検査後、出荷されます。

 《 荒波牡蠣オーナー募集について 》 
○オーナー申込み/ishimori@m-corp.co.jp 
○応募要項/・氏名、・TEL、・〒住所、・希望口数をメールし、下記までお振込みをお願いします。 
○振込先/トウホクロウドウキンコイシノマキシテン(東北労働金庫石巻支店) 普通6379607 イシモリユウジ(ATM振込みは、ミヤギケンギョギョウキョウドウクミアイまでしか表示されませんが、口座が正しければ、入金されますのでご安心ください) 
○荒波牡蠣復活委員会事務局
TEL/FAX03-5421-2709 
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2012年02月08日:復興支援「荒波牡蠣復活委員会」::編集部